人探しにはどんな方法があるのでしょうか。人を探すとなると、難しいように感じられるかもしれませんが、個人での人探しも不可能ではありません。
ただし、早く探し出したいと思うのであれば緊急性の高さや失踪要因などからベストな方法を選ぶことが重要です。
その際に、発見率を左右する重要なポイントが3つあります。
- 自分で探すのか?
- 警察に探してもらうのか?
- 探偵に探してもらうのか?
この記事では、以下の点について解説します。
- 自力での人探し方法
- 警察による人探し
- 探偵による人探し
「大切な人が行方不明」「会いたい人がいるけどどうしたらよいのか分からない」という方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
この記事の監修者
振り込め詐欺や銀行員の巨額横領事件などの捜査を担当してきた元知能犯刑事。警察署勤務時代は幅広い事件を担当。 |
「探したい人がいるけど、どうしたらいいか分からない」
失踪人、家出人などの人探し調査のご相談は綜合探偵社MJリサーチにご連絡ください。
創業46年の実績から人探しに関するアドバイス・調査をいたします。
ご相談は24時間受付中ですので、まずはお気軽にご連絡ください。
目次
人探しの方法①|自力で行う人探し
ここでは、自力で可能な範囲の人探し方法をご紹介します。ただし、以下のような場合は、自分で人探し調査を行うのは推奨できません。
- 大切な人が行方不明になってしまった
- 失踪が不自然で事件・事故の恐れがある
- 元気がない・悩みを抱えていた様子で自殺の恐れがある
- 相手が海外に行った恐れがある
金銭的な負担が厳しい、大ごとにしたくないという思いがあるかもしれませんが、人の命には代えられません。緊急性が高い方は「緊急性の高い人探し」をご覧ください。また、相手が海外で行方不明になっている場合、無理に個人で探し出そうとするよりも警察や探偵に依頼した方が効率的な捜索を期待できるでしょう。
自力で行う人探しの方法は以下の通りです。
- インターネットやSNSを活用する
- 人探しの掲示板で探す
- 失踪者の残した物から探す
- 戸籍の除票を閲覧する
- 知り合いに連絡を取って探す
- ビラ・ポスター・新聞広告で探す
- 自力で活動範囲を調べる
- GPSから探す
- 登記事項証明書から探す
- 官報から探す
詳しく解説します。
インターネットやSNSを活用する
人探しにおいても便利なのが、インターネットやSNS(ソーシャルネットワークサービス)です。
SNSとは、FacebookやTwitterなど、自分の近況をつづり、他人とやり取りできるコミュニケーションサイトやアプリケーションのことです。
SNSを活用した人探しのメリットは、手軽かつ費用の負担もないまま、連絡が取れない人の情報を拡散したり、情報を収集できたりする点です。
一方で、SNSでの人探しには次のようなデメリットもあります。
- 情報には真意不明なものもあり、信ぴょう性を見極めるのが難しい
- 多数への拡散によって誤情報が寄せられることもある
- そもそも探したい相手がSNSに登録していなければSNS上で探すことはできない
SNSによる人探しは、SNSをよく利用する人、SNSで出会った人を探したいといった場合におすすめできます。
ネット・SNSによる人探し | |
費用 | 無料(★★★★★) |
信ぴょう性 | △(★★☆☆☆) |
手間 | かからない(★★★★☆) |
時間 | 半日程度(★★★★★) |
Facebookでの人探し方法
Facebookは、国内のユーザー数が2,700万人もいるSNSで、本名で登録するのが大きな特徴です。
SNSは、ネット上だけで使用するハンドルネームなどで発信するものがほとんどですが、Facebookは本名で登録しているため、友人関係も現実で関わりのある相手が多いのが特徴と言えるでしょう。
ほかのSNSと比べるとユーザーの年齢層が幅広いのも特徴のひとつで、中高年以上になると「SNS=Facebook」だと思っている方も少なくないほど、代表的なコミュニティです。
Facebookでは、探したい相手を本名で検索できます。
まずは簡単な探し方です。Facebookの自分のページの上部にある検索窓に、探したい相手の名前を入力して検索すると、Facebookに登録している相手であれば表示されます。
もし探したい相手が見つけられれば、そこから近況・付き合いのある友人・アップロードされた画像などから、行動範囲まで絞り出すことができます。
Twitterでの人探し方法
Twitterは、国内のユーザーが4,500万人ほどいると言われているSNSで、リアルタイムで今の出来事をつづることができます。
Twitterのツイート(投稿)は、日常での面白い出来事の共有から、趣味の相手との交流などさまざまです。
面白い出来事などを投稿するだけではなく、ちょっとした気付きや感想を140文字で「つぶやく」ように投稿できる楽しさから、若年層を中心に爆発的にユーザーが増えました。
Twitterの利用は本名でも構いませんが、ハンドルネームを使用するのが一般的です。本名での検索ではヒットが期待できませんが、探したい人の趣味やプロフィールの内容などから人探しが可能です。
自分の写真をアップロードしてツイートしている人もいるので、探している相手を見つけることができるかもしれません。
Twitterでの人探し方法①
Twitterの検索窓から相手が使っているであろうハンドルネームや趣味を検索する方法は次の通りです。
こちらはスマホアプリからの検索ですが、パソコンからですと、登録した自分のページの上部の検索窓から検索できます。
もし探したい人かもしれないアカウントを発見したら、その人のツイートを調べてみましょう。
ツイートでは、相手が何をしているのか、どこに行ったのかなどの情報から、行動範囲が調べられます。
画像などがあれば、それがどこなのか確認できますし、人によっては位置情報をオンにして、発信した場所を表示させている人もいます。
たとえば、最後にした会話などにもヒントがあるかもしれません。「最近〇〇にハマっていた」など分かっている情報で探すこともできます。
Twitterでの人探し方法②
Twitterでは上記以外にも、人を探す方法があります。Twitterの登録には、電話番号か使用しているメールアドレスが必要です。この登録時に使用している電話番号やメールアドレスと、あなたのスマホに入っている連絡先を同期させ、相手を見つけることができます。
- 設定方法は、自分のアイコンをクリックして、『設定とプライバシー』を選択
- 下にスクロールすると、『見つけやすさと連絡先』があるのでクリック
- あとは、メールアドレス・電話番号・アドレス帳を同期する
この方法で、検索窓のページを開くと、知り合いだと思われる人が表示されます。
ただし、近年では相手の電話番号やメールアドレスを知らなくてもLINEでやり取りができてしまいますし、相手が他人からの検索を拒否・あなたの知らない連絡先などで登録している場合は表示されません。
LINEでの人探し方法
スマホユーザーの多くが利用しているアプリ、それがLINEです。この記事をご覧になっている方の中にも、LINEを使っているという方は多いのではないでしょうか。
LINEユーザーは8,400万人にものぼります。このLINEからも誰かを探すことができます。
LINEでの人探し方法は次の通りです。
探したい相手のLINEから、投稿を選択します。投稿には、その人がつづった出来事やプロフィール写真の変更などが表示されます。
投稿に反応している人が、実際に相手と付き合いのあるユーザーです。
投稿に反応しているユーザーの中にあなた自身の友人などがいれば、何か有益な情報が得られるかもしれません。
ただし、個人情報の悪用はやめましょう。
特に、別れた恋人やDVの末に失踪した妻の行方を追っていると、ストーカー規制法で処罰されるリスクがあります。
Instagramでの人探し方法
Instagramは、国内のユーザーが3,300万人いると言われているSNSで、写真を投稿して交流するのがメインです。
メインが写真の投稿ですので、投稿した写真から情報を得ることができるでしょう。
Instagramは、若年層や写真好きな人の利用者が多いため、探したい相手が若年層だったり、写真を投稿していたりすれば、見つかる可能性があります。
少し前では若年層が主に利用するSNSのトップはTwitterでしたが、現在では「インスタ」という略称で完全にトップを独占しています。
Instagramで、相手が使っているであろうハンドルネームや、相手がよく出かける場所を検索することで、ヒントが得られるかもしれません。
画像はInstagramのスマホアプリの画面です。虫眼鏡のマークから、検索するページに移動できます。
探したい相手のフォロワーから、親しくしている相手を探すこともできますので、探したい相手の行方に関する情報を聞けるかもしれません。
連絡先をリンクすれば、あなたの電話帳に登録されている相手が表示される場合もあります。こちらはTwitterと同じシステムです。
ただし、Instagramはあくまでの写真を投稿して共有するSNSですので、何万件とある写真を精査するのは容易ではありません。
アップロードされた画像から探す方法
こちらはSNSではありませんが、アップロードされた画像から場所を探す方法もあります。方法は次の通りです。
- Googleのトップページから右上の画像をクリック
- Googleのカメラ画像から画像をアップロード
- 検索するとどこで撮影されたのか分かる
ただし、似た場所が表示されるケースもあり、確実ではないため、注意が必要です。
検索してみることで、探したい相手が訪れた可能性のある場所を特定することにつながるかもしれません。
人探しの掲示板で探す
人探し掲示板とは、探したい人の情報や写真など詳細を書き込んで公開し、情報提供を募るサイトです。
【引用:日本失踪者捜索協力機構【MPSジャパン】】
SNSでの人探しと同様、低コストで多くの人に拡散できる反面、探したい人の個人情報をさらすことになるので注意が必要です。また、寄せられる情報の精査が必要になります。
もし、掲示板を使用して情報を集めたいとお考えなら、
- 探したい相手の氏名・年齢・身体的特徴・失踪時の服装・性格的特徴
- どういった理由で探しているのか
など詳細な情報を明記しましょう。
【人探しの掲示板】
日本失踪者捜索協力機構【MPSジャパン】
少しでも情報を得る可能性を高めたい方は登録してみてもいいかもしれません。
掲示板による人探し | |
費用 | 無料(★★★★★) |
信ぴょう性 | △(★★★☆☆) |
手間 | ややかかる(★☆☆☆☆)
情報の精査などが必要 |
時間 | ハッキリとは算出不能 (★☆☆☆☆☆) |
失踪者の残した物から探す
アナログですが、意外と盲点なのが、失踪者の残した物から手がかりを探し出す方法です。
例えば、
- 残された手帳から未来の予定・行き先・よく行っていた場所・連絡を取っていた相手
- よく読んでいた雑誌のドッグイヤーから行こうとしていた場所
- 残されたPCの閲覧履歴・メールの送受信履歴から、行き先・宿泊予定の場所・やり取りをしていた相手 など
また、通帳・印鑑・衣類などがなくなっていた場合、計画的な失踪で、長期間戻らないことが考えられます。一方で、これらのものが残っていれば、事故や事件に巻き込まれた可能性もあるでしょう。
ただし、ご家族や面識がある相手でなければ、失踪者の住居・部屋に入ることはできません。
残された物による人探し | |
費用 | 無料(★★★★★) |
信ぴょう性 | 〇(★★★★☆) |
手間 | そこまでかからない(★★★★☆) |
時間 | 半日程度 (★★★★☆) |
住民票の除票を閲覧する
探したい相手が家族で、住んでいた場所が分かるのであれば、『住民票の除票(じょひょう)』から転居先を調べることができます。
引っ越しや死亡などの理由があると、それまでの住所地での住民登録は抹消されます。ただし、パソコンのデータのように削除してしまえば見ることができなくなるのではなく、抹消データは「除票」というかたちで残されます。
分かり得る範囲で最後に住んでいた場所の役場に行って除票を請求すれば、転居先が分かります。もしその転居先からさらに転居していても、同じように除票を請求すればいいだけです。
行方不明からある程度の時間が経過しており、探したい相手が失踪した場所で生活していれば、おそらく提出している転居届から見つけ出せるかもしれません。
発行時に持参するものは免許証やマイナンバーカードなどの身分証です。また夫婦だった場合は、婚姻関係があったことを証明できる『戸籍全部事項証明書』などを持参しましょう。
ただし、除票の請求は同一世帯だった人や探したい人からの債権回収・訴訟を提起しているなど正当な理由がある人しか請求ができませんし、DV・ストーキング・虐待などを理由に閲覧が制限されている場合もあります。
また、失踪から日が浅い場合、腰を据えて生活しているということは考えにくいので、別の方法で探した方がよいでしょう。
探したい人が転居届などをしっかり提出していれば、高い確率で見つかる可能性があります。
住民票の除票からの人探し | |
費用 | 手数料がかかる(★★★★☆) |
信ぴょう性 | 〇(★★★★★) |
手間 | やや手間がかかる(★★★☆☆) |
時間 | 半日程度 (★★★★☆) |
【関連記事】
住所調査とは?個人で調べる方法と探偵に依頼した場合のメリット・費用
人探しに住民票の閲覧は有効|閲覧の方法と条件
知り合いに連絡を取って探す
探したい人がいる場合に、まず知り合いに連絡を取って探すという方は多いでしょう。
友人・知人・職場の知り合い、よく使っていたSNSの友人から、探している人の居場所はもちろん、最近悩んでいたことなど、居場所につながるヒントを得られるかもしれません。
友人・知人の情報から人探し | |
費用 | 無料・場合によっては交通費(★★★★☆) |
信ぴょう性 | 〇(★★★★☆) |
手間 | △ (★★★☆☆) |
時間 | 1日程度 (★★★★☆) |
ビラ・ポスター・新聞広告で探す
ネットが発達する前は、ビラ・チラシ・ポスターの作成や、新聞に広告を出して寄せられた情報などから人探しをするのが一般的でした。
ビラ・チラシ・ポスター・新聞はインパクトがありますし、ネットのように積極的に行方不明者についての情報を探す人以外にも訴える効果があります。
人の目に触れる機会も多いため、ふとした情報が集まることが期待できるでしょう。
その一方で、ビラ・チラシ・ポスター・新聞広告は、お金・時間・手間がかかる上に、必ず見つかるとは言い切れません。
また、失踪して期間の浅い人なら見つかる可能性がありますが、初恋や長らく会っていない知人、生き別れの兄弟などを探すのにも向いていません。
ビラ・チラシ・ポスター・新聞広告の料金
ビラ・チラシ・ポスター
ビラ・チラシ・ポスターの料金は、各印刷会社によって異なります。また、部数・カラーかモノクロか・使用する紙などによっても左右されてくるため、一概にいくらとは断言できません。
ただ、デザイン込みで依頼すると料金がかかるため、自分で雛型を作って持ち込む方法も考えてみましょう。
新聞
新聞への掲載と考えると、やはり一面に大きく掲載するのがベストに思えますが、全国紙で大きく載せるとなると、100万円程度かかることになります。
新聞への掲載も載せる新聞の部数や、載せる大きさ、場所などによって料金が左右されます。
人探しの場合は、案内広告と呼ばれる3cm×1cm程度のスペースに最低限の文字数で載せるのが現実的です。
全国紙であれば、8,000~9,000円、地方紙であれば1回1,000円前後ですが、これではなかなか目を引かないかもしれません。
地方紙や地域の新聞なら、大きく掲載しても全国紙ほどの料金にはならないため、交渉してみる余地もあるでしょう。
チラシ・ビラ・ポスター・新聞での人探し | |
費用 | かかる(★☆☆☆☆) |
信ぴょう性 | 〇(★★★★☆) |
手間 | 手間もかかる(★☆☆☆☆)
チラシなら配る・ポストティングなどが必要 |
時間 | チラシなら数日 (★☆☆☆☆) |
自力で活動範囲を調べる
根気がいる作業になる可能性が高いですが、本人の自宅から職場・学校への道のり、訪れそうな場所などをひとつひとつ探ることで情報をつかめるかもしれません。
特に、行方不明となった原因が本人の意思である家出であった場合、いきなり遠方の見知らぬ土地に行くことは費用等の問題があるため考えにくいことです。
行方不明になった初期の段階では、普段から訪れていた場所や過去に行ったことがある場所などに足を運び情報を集めてみましょう。
活動範囲からの人探し | |
費用 | かからない(★★★★★) |
信ぴょう性 | 〇(★★★☆☆) |
手間 | かかる(★☆☆☆☆) |
時間 | 成果が出ない場合もある(★☆☆☆☆) |
GPSから探す
ご家族が行方不明になった場合には、携帯電話のGPS機能を活用して人探しする方法があります。
例えば、お子さんにGPS機能がついたスマホを持たせていた場合や、夫婦でお互いの位置情報を共有するGPSアプリを利用していた場合には、相手の位置情報をすぐに確認することができます。
ただし、相手のスマホの電池が切れていたり、相手が意図的に位置情報を共有しないように設定していたりする可能性もあります。
必ずしも居場所を知ることができるわけではありませんが、最後に確認された位置情報やそれまでの履歴が重要な手がかりとなるかもしれません。
GPSからの人探し | |
費用 | かからない(★★★★★) |
信ぴょう性 | 〇(★★★☆☆) |
手間 | かからない(★☆☆☆☆) |
時間 | かからない(★★★☆☆) |
登記事項証明書から探す
相手が会社や法人の代表であった場合、または個人事業主として登記を行なっていた場合には、登記事項証明書を調べることで本人の居場所を知ることができるかもしれません。
登記事項証明書は代表者の住所や事業所の所在地、事業所の支店の所在地を確認することができます。
これらの情報は相手の行動範囲を予想することに役立つかもしれません。
登記事項証明書からの人探し | |
費用 | かかる(★★★★☆) |
信ぴょう性 | 〇(★★★★★) |
手間 | かかる(★★★★☆) |
時間 | かかる(★★☆☆☆) |
官報から探す
官報検索では自己破産した人や帰化した人の住所を検索することができます。相手にそういった可能性がある場合には、官報を利用して情報を収集できるでしょう。
官報からの人探し | |
費用 | かからない(★★★★★) |
信ぴょう性 | 〇(★★★★★) |
手間 | かからない(★★★☆☆) |
時間 | かかる(★★★☆☆) |
人探しの方法②|警察に捜索願を提出する
あなたの大切な人の失踪に、
- 不審点がある
- 何か思い悩んでいた様子があった
- 事件・事故の恐れがある
といったような場合は、真っ先に警察に捜索願(行方不明者届)を提出すべきです。
警察という公的機関なら発見が期待できる
警察は公的機関ですし、自分ひとりで探すのと違って、知識を持った警察官を動員、時には警察犬を使用して人探しが始まるため、発見が期待できます。
警察庁が公表している令和元年の「行方不明者の状況」によると、捜索願が提出された人の85.2%は所在確認が取れています。←要確認
【引用:令和元年における行方不明者の状況】
警察の捜索で必要になる費用
警察や海上保安庁に捜索を依頼した場合は、基本的には費用の負担はありません。しかし、山や海での遭難となると、捜索は警察や消防、自衛隊以外にも、民間の会社や団体によるサポートが必要なケースがあります。
日本山岳救助機構合同会社によると、捜索範囲が広大となり、時間がかかればコストもかかってくるとされています。
山岳保険に加入していれば保険でカバーされることもあるようです。
民間ヘリの捜索・救助料金は1時間あたり約46万円 |
【参考】
jRO 日本山岳救助機構合同会社|ヘリコプターレスキュー
一般家出人の捜索には消極的
一方で、失踪宣告書(※)があるような、一般家出人の場合、警察の積極的な捜索は期待できません。
しかし、行方不明者届が提出されていれば、警察のデータベースには記録が残ります。保護など何らかの形で見つかる可能性もありますので、まずは行方不明者届だけは提出しておきましょう。
一般家出人の場合、昔の友人・知人・恩師・初恋の人・SNSやアプリで出会った人などの捜索まで手を広げてはもらえません。どうしても会いたいとお考えなら、探偵への依頼を検討してみてもよいでしょう。
(※)失踪宣告書とは:家出する際のメッセージで、事件性や自殺を否定する書き置きのこと。 |
警察に届け出て人探し | |
費用 | 原則かからない(★★★★★) |
信ぴょう性 | 〇(★★★★★) |
手間 | かからない(★★★★★) |
時間 | 1週間程度(★☆☆☆☆) |
警察に捜索願を提出しての人探しは、発見に大きく期待できる一方で、一般家出人は積極的に捜索をしてもらえない可能性があります。
また、山岳遭難などの危険性が高い状況でも、1週間程度を目安に、捜索の打ち切り・縮小・民間での捜索に切り替えられることもあります。
【関連リンク】
警視庁|行方不明者相談のご案内
人探しの方法③|探偵に依頼する
- 警察が積極的に捜索してくれない
- 初恋の人・恩師・知人・生き別れの家族に会いたい…
といった際に依頼すべきが、人探しのプロである探偵です。
だれしも、人生で探偵に依頼をする機会は少ないのではないでしょうか。それゆえ、探偵はグレーな存在のように感じられるかもしれません。
しかし、探偵は各都道府県の公安委員会に認められた専門家で、さまざまな調査を生業とした調査のプロです。探偵業を行うには届出が必須となっていますので、以前のように違法業者が多いということも少なくなっています。
探偵は事件性の有無にかかわらず人探しをしてくれる
人探しを探偵に依頼するメリットは、依頼すれば事件性の有無にかかわらず、独自の情報ルートや調査における専門機材などを駆使し迅速に調査を開始してくれる点です。
純粋に懐かしい相手に再会したいからといった個人的な動機であっても、全力で調査してくれますので、これ以上心強い存在はありません。
また、探偵はクライアント(依頼者)や探している相手のプライバシーにも配慮して、調査してくれます。失踪した方へのカウンセリングなどにより、再発防止策の提案をしてくれる探偵事務所もあります。
もちろんストーキングや嫌がらせ、報復など違法行為を目的とした人探しは受任してくれません。
なお、探偵事務所によっては海外調査を受け付けているところもあります。相手が海外に行った恐れがある場合には、むやみに探そうとせず、一度探偵事務所に相談してみましょう。
探偵への依頼は料金・費用が高額
デメリットというわけではありませんが、やはり気になるのは調査料金・費用が高額であるという点です。
人探しを探偵に依頼した場合の料金・費用の相場は1週間の調査で56万円前後と言われていますが、料金体系や人探しの難易度によって上下します。
【出典:主婦の友生活シリーズ 探偵の探し方・頼み方ガイド】
料金・費用が高額になってしまうのは、スキルや経験のある調査員を動員する、独自データベース調査方法を駆使する、データ解析などによって調査するためです。
もちろん10年以上前の氏名しか分からない人を探すのと、1週間前に失踪した人を探すのでは調査の難易度も変わってきます。
時間がかかってもコストをかけずに自力で調査をするか、調査料金を支払ってでも探偵に見つけてほしいかは、人探しの緊急性やどの程度その相手を探し出したいかにもよるでしょう。
探偵による人探し | |
費用 | かかる(★☆☆☆☆) |
信ぴょう性 | 〇(★★★★★) |
手間 | かからない(★★★★★) |
時間 | 難易度による(-) |
探偵に人探しを依頼した場合の調査料金の相場
探偵に人探しを依頼した場合の調査料金の相場は、1週間の調査で56万円前後と言われています。
【出典:主婦の友生活シリーズ 探偵の探し方・頼み方ガイド】
各探偵事務所の料金体系、調査の難易度によるので、料金は案件によって上下します。
難易度は、調査日数・調査範囲・行方不明からの期間・調査対象者に関する情報量によって変わってきます。
情報が豊富にあり、いなくなってからの期間が短いなどであれば、費用の負担も少ないかもしれません。
探偵の人探しの内容
わずかな痕跡から調査
探偵の人探しの方法のひとつが、部屋に残されたわずかな痕跡からの調査です。それくらいなら、素人でもできると感じるかもしれませんが、探偵はわずかな痕跡も見逃しません。
例えば、雑誌のページの角を折って目印にする「ドッグイヤー」を見つけて、行き先を絞り込むといったテクニックがあります。これも数々の失踪を見てきた長年の経験で絞り込んでいくのです。
また、パソコンなどの情報解析を得意とした探偵が所属している探偵事務所もあります。
人海戦術
大手探偵事務所の場合は全国に拠点を置いています。これにより、調査対象者の行き先として可能性が高い場所が割れたらすぐに現地の調査員を派遣したり、同時に広範囲で人探しをしたりできます。
調査対象者の目撃情報があった場所で、徹底して聞き込みをすることもあります。
聞き込み
調査対象者の周囲の人に聞き込みをする、探偵業界用語で「直聴」(ちょくちょう)という方法があります。
全国に拠点を構えている探偵事務所であれば、全国的な聞き込み調査も可能になります。
聞き込みくらいなら自分にでも簡単にできそうと感じる方もいるかもしれません。
しかし、聞き込みでは方法を誤ると、調査対象者に探していることを悟られ、探し出すのが難しくなってしまうケースもあります。
また、知らない人からものを尋ねられても、警戒する人も多いでしょう。しかし、探偵は相手から情報を聞き出すテクニックを持っているのです。
関連人物の尾行・張り込み
家出や失踪の場合、調査対象者の家出の原因や、失踪の原因との関係が深いとされる人物をピックアップし、尾行や張り込みを行いながら調査対象者の現在の行方に関する手がかりを得られないかを探ります。
また尾行では、調査対象者に悟られない距離で、徒歩・時には車で追跡する技術が求められます。
警察犬やドローンによる捜索
近頃は人探し用に警察犬を育成している探偵事務所が増えてきています。また、綜合探偵社MJリサーチでは人探しにドローンも活用しています。
警察だと一大事でもない限り警察犬の出動はありませんが、探偵事務所の場合は依頼主が要請をすれば、依頼者の意思に基づきすぐに警察犬を出動させてくれます。
探偵の人探しは、どういった方法が取られているのかほとんど明らかにはされておらず、それゆえ怪しいと勘違いされがちです。しかし、人探しのノウハウは、探偵独自の企業秘密ですから、公開されていないのも仕方ありません。
探偵に親しみがないのは仕方がないかもしれません。ただ、探偵は人探しに関するさまざまなノウハウや独自のデータベースなどを持っており、高い発見率を誇る探偵事務所もあります。
探している人を見つけ出せるのは探偵だけかもしれません。
調査員が20年以上のベテラン精鋭揃いで業界トップクラスの「綜合探偵社MJリサーチ」にまずはご相談ください。
・電話、メールでの相談可能
※ストーカー等、犯罪性のある調査依頼は請けかねますのでご注意ください。
・24時間、365日対応
・安心の料金設定
緊急性が高い人探しは方法が限られる|探偵の依頼が有効な理由
緊急性の高い人探しにおいて重要なのは、初動です。警察顔負けの人探し調査をすぐにでも始めてくれる機関はやはり探偵ということになるでしょう。
時間が経過するほど発見率と生存率が低下するから
一般的に、家出人、失踪人、行方不明者の調査は初動の早さが発見率に関係すると言われています。
令和元年中に発見された行方不明者の統計をみると、行方不明者届が受理されてから当日に発見された割合はおおよそ47%でした。発見されるまでにかかった期間は、1週間で34.1%、2週間で3.4%まで低下します。1~3ヶ月になると3.8%、半年~1年になると2.1%です。
【引用:令和元年における行方不明者の状況について】
行方不明の状態が長く続けば続くほど、思わぬ事件にまで発展してしまうリスクは増加してしまいます。データを元に検証すると、警察に捜索願を出してから7日間が、無事に発見できるかどうかのボーダーラインであると考えられます。
自力での捜索には限りがあるから
自力でも人探しはできますが、やはり素人がいくら人探しをしたところで、プロ並みの捜索をするのは難しいでしょう。調査機材もなければ人間の何倍もの嗅覚で足取りをつかめるわけでもないのです。
もし調査対象者が逃げるようにして1日200㎞移動していたら、自力ではまず見つけられないでしょう。人探しにかけられる時間や体力にも限りがあります。
万が一事件に巻き込まれているのであれば、素人が動き回っているのが加害者に発覚することで、命に危険が及ぶリスクも考慮しなければなりません。
一方で、プロによる人探しは、迅速で的確、慎重な人海戦術も可能、ハイテク機材によって科学的な方法でも人探しが可能、そして調査対象者に気づかれる可能性も低いでしょう。
警察は事件性がないと動いてくれないから
「人探しの方法②|警察が行う人探し」の項目でも述べましたが、警察は事件性がなければ、まず人探しはしてくれません。
「子供が家出したから」と泣いてお願いしたところで、決して重い腰を上げてはくれないのです。
人探し調査が可能な探偵を選ぶ際の5つのポイント
人探しを依頼したいと思っても、一体どんな探偵を選べばいいのでしょうか?人探しを依頼する際に探偵を選ぶポイントは次の通りです。
- 各都道府県の公安委員会に探偵業の届出を出している正規の業者
- 一定の創業年数があり、実績がある探偵
- 調査料金・調査方法や調査人員など詳細を説明してくれる
- ちゃんとした事務所を構えている
- 調査料金が安価すぎない
探偵は、各都道府県の公安委員会に、探偵業の開業を届け出た上で、依頼主との契約時には調査料金など契約内容について説明する義務があります。
探偵業の届出証明書を事務所に掲示していない探偵は、無届けの違法業者の可能性があります。
依頼するのであれば創業からある程度の年数が経っていて、トラブルの解決実績がある探偵に依頼しましょう。一方で、人探しにおいて発見率100%と謳っている探偵は誇大広告の可能性もあります。
探偵の調査は高い発見率を誇りますが、人探しにおいても100%はあり得ません。
調査料金が安価な探偵は魅力的ですが、追加料金を請求されたり、調査員を水増しして調査をしたあげく調査日数がかかり、高額になったりと、トラブルになる恐れがあります。
安価な探偵に依頼したばかりに、発見できず、その上お金までムダになったというトラブルもあります。安すぎる探偵には安いだけの理由があるのです。
人探しを探偵に依頼して成功率を高めるポイント
人探しの成功率を高めるポイントが「情報量」です。
情報が多ければ多いほど、発見率が高くなる可能性があります。もし探偵に相談しようとお考えなら、可能な限り探したい人の資料を持参し、次の点をまとめておきましょう。
- 探したい相手の写真・書き置きや残されたメモ・氏名・住所・生年月日・職業・乗っている車両や車両の写真・ナンバー
- 身長・体重・髪型・身体的特徴(ケガ・手術の痕・ほくろなど)、使用している薬物や精神病の既往歴
- 行方不明の場合、当日の服装と所持品
- 行方不明になった場所や日時・時間帯
- 探したい相手が行きそうな場所
- 行方不明になった原因 など
まとめ
人探しには自分で行う方法、警察に依頼する方法、探偵に依頼する方法の3つがあります。
自力で人探しすることも可能ですが、状況によっては多くの時間と労力が必要になります。また、警察は事件性が認められない事案には力を貸してくれません。
探偵は、緊急性の高い人探しはもちろん、初恋の相手・友人・知人・恩師・生き別れの家族、借金を抱えて失踪してしまった人などあらゆる相手を探してくれます。
早い段階で探偵に相談することで、一歩間違えれば、警察や弁護士が関与するような大事件への発展を回避できたり、「もっと早くに決断すればよかった」という事態を防げたりします。
探偵に人探しを依頼すれば調査料金がかかりますが、発見率が高まり解決も早まるため、結果として捜索費用を抑えることにもつながるでしょう。手を尽くしても見つからない・あるいは今すぐ見つけてほしいといった方は探偵への相談窓口をぜひ検討してみてはいかがでしょうか?
24時間相談可能 | 相談・見積無料 |
即日調査可能 | 年間相談実績3600件以上 |