子供が行方不明になった場合には、命の危険もあるため、直ちに捜索を開始しなければなりません。
行方不明になる原因は、道に迷った、家出といったものが考えられますが、場合によっては誘拐などの事件に巻き込まれている可能性も考えられます。
この記事では、子供が行方不明になった時の対策と行方不明にならないためにできることなどを解説します。
子供の捜索はスピードが命です。 大人と違い、事件に巻き込まれている可能性もある上、時間が経てば経つほど発見が難しくなっていくからです。 できるだけ早く見つけ出すためにも、警察だけでなく探偵に捜索を依頼した方がいいでしょう。 |
捜索願を出してもほとんどのケースで探してはもらえません。
調査員が20年以上のベテラン精鋭揃いで業界トップクラスの「綜合探偵社MJリサーチ」にまずはご相談ください。
・電話、メールでの相談可能
※ストーカー等、犯罪性のある調査依頼は請けかねますのでご注意ください。
・24時間、365日対応
・安心の料金設定
目次
子供が行方不明になった時の対策
早速、子供が行方不明になった時の対策を確認しましょう。
警察に連絡する
まずは、直ちに警察に連絡をしましょう。電話でも構いませんし、直接最寄りの交番に出向いても構いません。
警察に届け出ると、『行方不明者届』を提出します。行方不明者届は、行方不明になった子供の親、親戚、同居人、学校や職場の人など、本人と関わりが深い人のみ提出が可能です。
なお、届け出た後の警察の対応は、子供が『特異行方不明者』に該当するかどうかで大きく変わります。
特異行方不明者とは、直ちに捜索を開始しないと命に関わると考えられる人のことで、具体的には次の5つの条件が該当します。
- 殺人や誘拐などの犯罪に巻き込まれていて、命の危険がある人
- 少年の福祉を害する犯罪に巻き込まれる可能性がある人
- 交通事故など、命の危険がある事故に巻き込まれている可能性がある人
- 精神障害や危険物を身に着けており、自己もしくは他人に危害を加える可能性がある人
- 子供や高齢者、病人で、自救能力がなく、命や体に危険が及ぶ可能性がある人
もし、子供が『特異行方不明者』に該当する場合には、警察は直ちに情報収集を行い、捜索を開始してくれます。
一方、『特異行方不明者』と判断されなかった場合には、巡回や補導、交通指導といった活動中に、行方不明者の発見に配慮するとされています。つまり、積極的には探してもらえないのです。
子供が2~3歳であれば『特異行方不明者』と判断してもらえる可能性が高くなりますが、高校生、大学生といった場合は難しいでしょう。
もし『特異行方不明者』に該当しない場合には、あなた自身でも捜索する必要があります。
【関連記事】
▶特異行方不明者とは大至急捜索すべき人 | 主な特徴と捜索方法まとめ
▶捜索願で未成年が捜索されるケースとされないケース|捜索方法の解説
自分で捜索する
警察に届け出ると同時に、自分でも捜索しましょう。
まずは、子供の友人や学校の関係者、親戚など、子供の行方を知っている可能性がある人に連絡をしましょう。
その後は、子供が行きそうな場所をとにかく探し回るしかありません。
子供の行方が分からなくなった場所を中心に自分で捜索してもよいですし、ビラやSNSなどを通じて捜索を呼びかけるといった方法も有効です。
【関連記事】
▶子供が行方不明になった時の理由と対処法5つ|スグに捜索すべき根拠
探偵に依頼する
もし、子供が『家出』や『親への反発』といったように自分の意思でいなくなった場合には、探偵への依頼が有効です。
探偵であれば、聞き込みや部屋に残された情報などから、子供の行き先を突き止めることも可能です。
自分の意思でいなくなった場合、自宅から遠く離れたところにいることも考えられます。
全国に支店があり、各地域で相互に連携が取れる規模の探偵事務所に依頼することをおすすめします。
【関連記事】
▶相談窓口|人探しを警察ではなく探偵に依頼すべき本当の理由
「警察だけに任せていては子供が心配…」探偵へご相談ください
・電話、メールでの相談窓口可能
・24時間、365日対応
・安心の料金設定
行方不明になる子供の実情
実は、行方不明になる子供の数は少なくないのが現実です。
ここでは、警察庁のデータを参考に、行方不明になる子供の実情について確認してみましょう。
行方不明になる子供の数
令和元年に、行方不明届が提出された10歳代の行方不明者数は1万5,572人に上ります。行方不明届が提出される9歳以下の行方不明者数は、年間で1,253人です。
【引用:令和元年中の行方不明者の状況】
子供が行方不明になる原因
子供が行方不明になる原因のほとんどは、家庭関係によるものです。
【引用:令和元年中の行方不明者の状況】
多くの場合は、両親との不和を原因に家出しているものだと考えられます。
子供の行方不明や家出を防ぐには、普段から子供としっかりとコミュニケーションをとり、家庭が居心地のよい場所であるよう気配りをする必要がありそうですね。
子供が行方不明になりやすい場所
子供が行方不明になりやすい場所として、多くの人が『人が多いところ』をイメージするかもしれません。
たしかに人が多いところでははぐれてしまうことも多いでしょう。
しかし、子供が行方不明になりやすい場所というのは、特にありません。いつ子供がいなくなってしまうかは、分からないのです。
特に、過去の子供の行方不明事件では、さっきまで庭先にいたのに、少し目を離した間にいなくなってしまったという例もあります。
子供はちょっとしたことで親の目の届かないところに行ってしまうことがあるので、普段から子供の行動に注意を払っておくべきでしょう。
行方不明になった子供の所在確認状況
【引用:令和元年中の行方不明者の状況】
行方不明者の年代別の所在確認状況はデータがありませんでした。
2019年に所在が確認された総数は、84,362名に上ります(ただし、2019年以前に行方不明届が提出された人も含みます)。
2019年に提出された行方不明届の件数は86,933人ですから、95%以上の人が見つかっていることが分かります。
なお、所在が確認された人のうち、行方不明届を提出してから所在が確認されるまでの期間は次の通りです。
【引用:令和元年中の行方不明者の状況】
多くのケースでは受理当日、もしくは2週間程度で発見されています。しかし、生きて見つかるかどうかは別の問題です。
所在が確認された人のうち、死亡している確率を一覧でまとめました。
所在確認までの期間 | 死亡して見つかる確率 |
受理当日 | 2.4% |
2~7日 | 6.1% |
8~14日 | 9.7% |
15日~1ヶ月 | 8.4% |
1~3ヶ月 | 8.1% |
3~6ヶ月 | 6.2% |
6ヶ月~1年 | 2.9% |
1~2年 | 2.0% |
受理当日から2週間までは死亡率が増加し、それ以降は減少しています。
長期間行方不明になっている場合、生きて発見される確率は高く、死亡して所在が確認される確率がだんだんと下がっています。
ただ、受理当日~2週間までは上昇傾向にあります。
所在が確認される数や死亡して見つかる確率を見てみても、行方不明者への対応はスピードが最も重要であると理解できますね。
日本で子供が行方不明になった事件
ここでは、日本で子供が行方不明になった代表的な事件を紹介します。
松岡伸矢くん行方不明事件
茨城県牛久市にすむ松岡伸矢くんの家族は、亡くなった祖母の葬儀のために、徳島県にある親戚の家に滞在していました。
1989年3月7日の朝、伸矢くんの父親は、伸也くんの兄弟といとこたちを連れて散歩に出かけました。
散歩は10分ほどで終わり、家まで戻ってきたものの、伸也くんがまだ散歩したそうに見えたため、伸也くんのお父さんは抱いていた次男を玄関で妻に渡し、外に出ました。
その間はたった30~40秒。
玄関先に戻ってみると、伸也くんの姿はもうありませんでした。
父親や親戚は伸也くんを探しましたが見つからず、警察に連絡。県機動隊、消防署員、一般市民の合計100名で探しましたが、発見できませんでした。
【参考:松岡伸矢│特定失踪者問題調査会】
北山結子さん行方不明事件
1997年6月13日の20時ごろ、女子高生北山結子さん(当時17歳)は、アルバイト先から友人宅へ向かう途中で行方が分からなくなりました。
なお、通話記録から、友人宅へ向かう前に、公衆電話から友人宅に電話していることが明らかになっています。
6月13日以降、その友人宅に頻繁に電話がかかってくるようになり、警察は逆探知に成功。公衆電話前にいた40歳の男性を逮捕しました。
電話の声紋と男の声は一致しており、ポケットには結子さんのものとされるハンカチが見つかったそうです。
この男性には婦女暴行で懲役12年の前科があることが分かり、さらに所有している車内に、結子さんのものと見られる漢和辞典と毛髪100本が見つかりました。
ただ、結子さんの行方は分からず、これ以上証拠もないことから、この男性は後に釈放されました。
【参考:結子さんを探しています!】
子供が行方不明にならないためにできること
子供の行方不明は命に関わります。迷子になったとしても、仮に事件に巻き込まれたとしても、生きて見つかる保証はありません。
ここでは、子供が行方不明にならないためにできることを紹介します。
【参考:子供の防犯|セコム】
一人にしない
子供は、いつどこで親の目を離れて勝手に行動してしまうか分かりません。
勝手にふらふらと歩いていったり、何かに興味を持って引き寄せられてしまったりすることも少なくないのです。
また、誘拐事件に巻き込まれる場合、ほとんどのケースでは子供が一人の時に狙われます。
商業施設などで、子供が一人になっても気にしていない親を見かけることもありますが、普段から『一人にしない』ことを徹底するようにしてください。
知らない人に誘われたら「お父さん、お母さんに聞く」
「知らない人について行ってはいけないよ」「知らない人に誘われても断らないとだめだよ」と指導している方も少なくないでしょう。
しかし、これだけでは不十分なケースも少なくありません。
なぜなら、子どもにとっては、学校の当下校途中などで何度か見かけたことがある人や、気さくに声をかけてくる人を「知っている人」と思うことがあるからです。
不審者から身を守るためには、『知らない人に声をかけられたら、お父さん、お母さんに聞くこと!』という指導をしてください。
伝える相手は、できれば親が一番ですが、先生などでも構いません。とにかく、不審者から遠ざかることがポイントです。
防犯グッズを使う練習をする
防犯グッズを子供に持たせていても、実際に使う練習をしたという人は少ないのではないでしょうか。
誘拐されそうになった時、慣れていなければ、防犯グッズも上手く使えません。
定期的に防犯グッズを使う練習をし、電池が切れていないか、うまく作動するかといった点検も欠かさないようにしてください。
こども110番の場所を確認する
各市町村には、こども110番という保護を受けられる家や店舗があります。警察へ連絡をするための避難場所で、通学路の周辺に設けられています。
散歩などをしながら、こども110番の場所を確認することも大切です。
まとめ
子供が行方不明になったら、直ちに警察に連絡しましょう。また、警察だけに頼らず、自分で探すことも重要です。
行方不明の子供を探す場合、人数が多いに越したことはありません。友人や親戚、学校の先生などにも併せて連絡するとよいでしょう。
また、家出など意図をもって行方が分からなくなっている場合には、探偵への相談が有効です。
人探しにはスピードと調査員の人数が重要になりますので、依頼するのであれば、調査員の人数が多く、全国に支店をもつ探偵事務所に依頼すべきでしょう。
また、行方不明にならないためには普段からの対策を取っておくことが有効です。
この記事で紹介した方法を参考に、子供が行方不明になる事態を避けましょう。
24時間相談可能 | 相談・見積無料 |
即日調査可能 | 年間相談実績3600件以上 |