平成28年10月に、厚生労働省によって実施された「自殺対策に関する意識調査について」によると、だいたい3~4人に1人が「自殺は他人事ではない」と考えているようです。
2015年における日本の自殺者総数は2万4千人以上というデータが出ています。
《自殺者の推移》
(引用元:厚生労働省)
自殺者の大半は精神疾患のある大人ですが、子供も以下のような推移で自殺をしています。
《子供の自殺者の推移》
(引用元:内閣府「子供の自殺等の実態分析」)
親からもらったせっかくの命を自分で絶つなんて、とても悲しいことですよね。親しい人ならば特に、未然に防げるのであれば防ぎたいものです。

この記事の監修者 振り込め詐欺や銀行員の巨額横領事件などの捜査を担当してきた元知能犯刑事。警察署勤務時代は幅広い事件を担当。 |
警察が捜索してくれる可能性もありますが、警察が見つけるより先に自殺してしまったら意味がありません。
探偵に依頼することで、より早く見つかりやすくなります。
人生に関わる事ですから、手段を選ぶことなく、なんとしてでも見つけ出せるようにしましょう。
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目次
自殺する人の主な5つの兆候
自殺者の多くは精神疾患が原因です。(参考警視庁「平成27年中における自殺の状況」)以下は、そんな精神疾患のある自殺者に多いとされる主な兆候です。
ネガティブな発言が増える
以下のような、ネガティブな発言が多くなります。
【例】
「自分なんかどうせ生きていても意味がない」
「将来に期待ができない」
「何もかも消えてなくなってほしい」
「誰も自分のことを必要としてくれない」
「自分が生きていると〇〇に迷惑がかかってしまう」
中には「死にたい」と直接的な発言をする場合もあります。普段からネガティブな発言を聞いているかもしれませんが、極端に増えた場合は要注意です。

身辺整理をする
突発的な自殺をする人と計画的な自殺をする人がいますが、後者の場合は自殺の直前に「自分が死ぬことで誰かに迷惑をかけたくない」という心理から、身辺整理をします。
自分の思い出の品を人に譲ったり処分したり、生前贈与をおこなった際などは、本人の行動をよく見ておく必要があります。

引きこもりがちになる
自殺願望があるということは、希望を見失っていることとほぼ同義語と考えてください。そのため、外に出ても楽しさや刺激を得られず、外出する意欲が失われてきます。
必然的にどんどん引きこもりがちになり、自分の殻に閉じこもった状態で自殺という決断を下してしまいます。
不眠・食欲不振に陥る
一種の精神疾患における特有症状や、薬の副作用のひとつに、不眠・食欲不振など健康状態そのものに影響が出るケースがあります。あまりにもひどい場合、こういった自分の体の不調に耐え切れずに自殺をしてしまう可能性があります。
不審な行動をとる
リストカットのような具体的な自傷行為のほか、古い思い出を語る機会が増えた、過剰な感謝など、不審な行動が目立つ場合も要注意です。本人から安心感が消え精神不安定でいることの表れだといえます。こうした行動が見られた場合はいち早く本人が安心できる環境を整えることが先決です。

特に子供の自殺の兆候に親はいち早く気づくことが大切
子供の場合、どちらかというと精神疾患で自殺をするケース以上にとてもささいなことが原因で自殺をするケースが多くなります。そのため、大人の自殺に比べて子供の自殺は気づきにくいとされています。
遺書をのこすケースも少なく、自殺の原因がわからないままということも多々ありますから、親がいち早く以下のような自殺の兆候に気づき、心のケアにあたりストップをかけることが重要です。
- これまでに関心のあった事柄に対して興味を失う。
- 注意が集中できなくなる。
- いつもなら楽々できるような課題が達成できない。
- 成績が急に落ちる。
- 不安やイライラが増し、落ち着きがなくなる。
- 投げやりな態度が目立つ。
- 身だしなみを気にしなくなる。
- 健康や自己管理がおろそかになる。
- 不眠、食欲不振、体重減少などのさまざまな身体の不調を訴える。
- 自分より年下の子どもや動物を虐待する。
- 学校に通わなくなる。
- 友人との交際をやめて、引きこもりがちになる。
- 家出や放浪をする。
- 乱れた性行動に及ぶ。
- 過度に危険な行為に及ぶ、実際に大怪我をする。
- 自殺にとらわれ、自殺についての文章を書いたり、自殺についての絵を描いたりする。
(引用元:文部科学省「自殺のサインと対応」)

自殺の兆候がある人に対してできる4つの自殺予防策
ここまで自殺の兆候についてお伝えしてきましたが、親しい人にこうした自殺の兆候が表れている場合、自殺を予防するために周囲はどのような対応をすればよいのでしょうか。
応援をしない
自殺をするのは、生きることを頑張って頑張って頑張ったけれど、それでも耐えられなかった人です。
そのため、頑張っている人を応援するということは、「頑張りが足りない」と言っているのと同じことになりますから、下手するとかえって自殺願望を増幅させてしまいます。
応援するよりも、まずは悩みを把握、共有して苦しみを分かち合うようにしましょう。そして、その悩みから解放されるための方法を一緒にかんがえるようにしましょう。
「一緒に悩んでくれている」と本人が感じることで、だんだん心を開き、自殺したいという願望が薄れていきます。

定期的に会う約束をする
ひとり暮らしの家族や友人などに自殺の兆候がみられる場合は「次は〇日に会おうね」「〇〇をしようね」と先の予定を組んでしまうのも自殺予防に有効です。「自殺したら約束をした人に迷惑がかかる」と考えて自殺に歯止めがかかるのと、予定があることで生きる意味を見いだせるからです。
自分が気にかけていることを伝える
強い孤独感は自殺の引き金になりますから、「あなたはひとりじゃないんだよ」「私はいつもあなたのことを考えているよ」と真剣に伝えましょう。
自殺を考えてしまうくらい心がボロボロな状態のときには、自分のことを気にかけてくれる存在がひとりいるだけでもいくらか穏やかになれますし、頼りにしたいと感じるはずです。
専門家へサポートを依頼する
自分ひとりで対処するのがむずかしいという場合は、自殺対策を支援する専門機関に相談をしたり、実際に本人のカウンセリングを行ったりしましょう。
自殺対策のプロですから、あなたがどのように本人と接したらいいのか有用なアドバイスをくれたうえで、本人の心のケアもしっかりと行ってくれます。
《主な専門機関》

自殺の兆候がある人が家出や失踪をしてしまった場合の緊急対処法
自殺の兆候がみられた人が突発な家出をした、失踪して行方がわからない、という場合は、緊急で捜索にあたるべきです。
①すぐに警察に捜索願を届け出る
まずは、最寄りの警察に捜索願を届け出ましょう。単なる家出の場合は未成年でもない限り警察は捜索してくれませんが、
- 本人に精神疾患があった
- 本人が自殺をほのめかしていた
上記の場合は警察の捜索対象となります。捜索願の届け出に関しては以下の記事を参考にしてください。

②自分でも捜索する
警察に任せっきりにせず、心当たりのある場所を自分や周りの人と捜索しましょう。また、室内に書置きや遺書、行き先に関する手がかりがのこされていないかもチェックしましょう。
参考
「人探しの方法16選|自分でもできる人探しの方法とそのコツ」
「家出の行き先一覧|家出人を早期発見する為の行き先の知識」
③探偵への依頼を検討する
一刻も早くに保護したいという場合は、探偵に捜索してもらうという手段もあります。捜索のための費用はかかりますが、実は探偵も人探しのプロですから、警察と同様の本格的な捜索をおこなってくれます。
探偵がおこなってくれる人探しとはどういったものなのか、どのくらいの料金になるのかなど、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
参考「探偵が行う所在調査とは|所在調査が可能な例と調査料金」

まとめ|保護したあとの心のケアも重要
自殺の兆候があり失踪した方を無事に保護できたとしても、それで安心しきってはいけません。
本気で本人の「死にたい」という気持ちと向き合い、一緒に根本的な原因を解決しなければ、それこそまた自殺するための失踪が再発する可能性があります。
時間はかかるとは思いますが、周囲からのサポートを受けながら根気よく寄り添いましょう。


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