ある日突然父親が家からいなくなった…。残された家族としては今後の生活の不安や失踪した父親の安否など心理的な負担が大きいものだと思います。
母親とのささいな夫婦喧嘩で失踪した場合にはすぐに帰ってくる可能性もありますが、予兆なく失踪した場合にはトラブルに巻き込まれてしまっている可能性もあるため早めに対策を取らなければなりません。
今回は、父親が失踪した際の理由やどのような対策を取ればよいのかを解説します。
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この記事の監修者
振り込め詐欺や銀行員の巨額横領事件などの捜査を担当してきた元知能犯刑事。警察署勤務時代は幅広い事件を担当。 |
父親がいなくなる理由が思い当たらない場合、『家族に隠し事をしていた』『事件・事故に巻き込まれている』可能性があります。
一刻も早く見つけ出す必要がある場合には、探偵に相談窓口しましょう。
探偵は高い調査力を持っており、当日中に見つけ出してくれる可能性もあります。
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目次
父親が失踪する主な理由
父親は、家では妻の夫・子供の親、会社では部下や上司などさまざまな役割や人間関係を抱えており、失踪の理由もまたさまざまです。
ここでは、父親が失踪する主な原因について記載します。
仕事でトラブルを抱えているから
仕事において降格や減給をされてしまった場合や、解雇を通告されてしまった場合、さらには窓際族に追いやられたり、何かしらのハラスメントを受けたりしている場合には、自分自身への情けなさや家族に対するうしろめたさなどから失踪することがあります。
特に真面目でプライドが高い、もしくは責任感が強い人ほど家族への情けなさから深刻に考えてしまい、失踪する原因になってしまいます。無事に帰宅した際には叱責することなく、優しく迎え入れてあげるようにして下さい。
家庭に問題があるから
母親とのコミュニケーションや普段接している際のストレス、家庭に問題を抱えている場合に母と距離を置きたくて、ひとりきりになりたいと思い失踪してしまう場合があります。
場合によっては家族が知らない間に多額の借金をしていたり、借金の保証人トラブルに巻きこまれたりして失踪してしまう場合もあります。
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浮気をしているから
浮気が原因で失踪してしまった場合には、家族に対しての精神的なつながりはほとんどなくなっている可能性が高いでしょう。また、母親との離婚を考えている場合があります。
もし父親に浮気の兆候があった場合には浮気調査を行なっておく必要があります。
【関連リンク】
浮気調査ナビ
何らかの事件に巻き込まれたから
何らかのトラブルに巻き込まれてしまい、連れ去られてしまった可能性もあります。失踪前の行動を思い出してみてもまったく予兆がないのであれば、事件に巻き込まれた恐れがあります。事件性を疑い、警察への届出も検討すべきでしょう。
【関連記事】
失踪の仕方と探し方｜失踪者の心理と失踪準備に関するまとめ
借金を背負ってしまったから
家族に内緒でギャンブルにお金をつぎ込んでしまった場合や、家族の知らない間に父親が借金を背負ってしまった場合など、金銭面を原因に失踪するケースもあります。
借金返済の目処が立たず、自殺をしてしまうケースもありますので、早い対策が必要になります。
【関連記事】
借金を苦に失踪する人の特徴と絶対に失踪しない方がいい理由まとめ
認知症による徘徊
父親が高齢者の場合には、認知症を原因として徘徊してしまっているケースもあります。徘徊での失踪の場合、「事故に遭う」「事故を起こす」「体調不良に陥る」などのリスクが伴います。
認知症が原因で行方不明になった場合は、警察に届出をすれば積極的な捜索が期待できます。
最悪の事態に発展しないためにも、まずは警察への届出を優先させましょう。
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認知症患者の徘徊｜事前対処と帰宅しない場合に必ずすべきことまとめ
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失踪した父親をすぐに捜索すべきケース
ここに挙げたケースに当てはまるのであれば、すぐに捜索を始めるべきです。
部屋に遺書が残されている
父親の部屋などから遺書のような書き置きが出てきた場合や、失踪前に「死にたい」などと言っていた場合は要注意です。すでに正常な判断ができない精神状態に陥っており、自殺を図っている恐れがあります。
自殺を食い止めるには、家族の精神的なサポートが必須です。すぐに居所を見つけ出して保護し、メンタル面のケアに努めましょう。
借金を苦に失踪した
多額の借金のために取り立てを苦にして失踪した場合にも、失踪した父親には相当な精神的な負荷がかかっているはずです。
借金返済への責任感から自身に保険金をかけて自殺を図る場合もあります。
さらに、父親が失踪したことにより借金の保証人になっている人に返済義務が発生してしまいます。
周囲の人間関係を壊してしまう原因にもなるので、早急に居所を突き止め、弁護士事務所に相談するなどして、債務整理などの解決策を進めていきましょう。
精神病を患っている
父親が「統合失調症」「パニック障害」などの精神的な疾患を抱えていた場合も要注意です。善悪の判断がつかないことで、通行人に危害を加えるなど他人に被害を及ぼしてしまう可能性があります。
失踪する予兆がないのに失踪した
失踪する直前まで普段と何も変わらなく生活していた、何かに悩んでいる様子がなかったなどの場合には、父親の意思と関係ないところで事件や事故などに巻き込まれてしまった恐れがあります。
ただちに警察や探偵などのサポートを受け、捜索を開始する必要があります。
父親の失踪後に借金が発覚したら
父親の失踪後に借金が発覚した場合でも、残された家族が借金を代わりに返済する必要はありません。ただし、これは父親の借金の保証人になっていない場合に限ります。
もし父親の借金の保証人になっていた場合には、返済する責任がありますので注意してください。
父親が失踪した際の捜索手順
ここでは、父親が失踪した場合の捜索手順を解説しましょう。
自力で探す
父親が失踪した場合には、自力で探すことも可能です。自力で探す方法には以下のようなものがあります。
心当たりのあるところに連絡する
職場や父親の知人・友人など、父親の行方を知っている人にコンタクトを取るようにして下さい。また、本人が携帯電話を持っていた場合などにおいては、直接連絡を取り留守番電話でメッセージを残しておくことも有効な手段のひとつです。
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SNSなどで呼びかける
近年ではSNSの発達によりFacebookやTwitter、掲示板サイトで失踪者を探すのも有効な手段となりました。SNSで「帰ってきてほしい」というメッセージを投稿する、スマホの位置探索を利用するなどで解決できるケースもあります。
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警察に捜索願を出す
警察は「不倫相手と駆け落ちした」などのように事件性のないケースでは捜索に消極的です。
【参考：捜索願を警察に届け出る際の知識と届出時の警察の対応】
しかし、突然失踪した場合など、父親本人に危険が及んでいる場合には警察に捜索の依頼をすることが有効な手段となります。警察が積極的に捜索してくれるケースは以下のようなものです。
- 他者による犯罪により、生命の危険が生じている恐れがある、または後々その恐れがある者
- 本人の性格や素行や家庭環境などの事情により、少年の福祉を害する危険がある者
- 行方不明前後の行動や事情により、生命に危険を及ぼす事故に遭遇している者
- 異性関係や家庭環境や経済環境などが原因で自殺の恐れがある者
- 統合失調症・精神作用物質の依存症などの精神障害の状態の者
- 銃砲刀剣類、火薬、毒物などの危険物を携帯し、自傷・他傷の危険性がある者
- 13歳以下の子供や高齢者など、本人だけでは生活が困難だと考えられる者
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警察庁「行方不明者に関する情報提供のお願い」
探偵に依頼をする
行方不明者の捜索といえばまず警察をイメージしがちですが、事件性がない場合は積極的に捜索してもらえないのが実情です。自力での捜索では発見できず、警察も捜索に消極的なら、人探しのプロである「探偵」に依頼するのが発見への近道になるでしょう。
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父親の失踪を防ぐには日々のコミュニケーションが重要
父親の失踪の原因が事件や事故に巻き込まれた場合を除けば、家族とのコミュニケーションが失踪を防ぐ一番の方法になります。
失踪前には何かしらの兆候が見て取れるものです。
《失踪の主な兆候》
- 気分が沈んでいる
- 借金をしている様子が見られる
- 異常にイライラしている
- 持病が悪化してきている
- 無気力である
- 不眠が続いている
- 引きこもりがちである
- 食欲がない
これらの兆候があれば失踪の危険が高まっていると言えます。父親と積極的にコミュニケーションを取ることで、悩みを打ち明けてもらえるかもしれません。父親が抱える問題やストレスを家族全員で解決できる環境があれば、失踪は未然に防げるでしょう。
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まとめ
家庭における父親は「一家の大黒柱」と呼ばれるくらい大切な存在です。
失踪されてしまえば精神的なショックも大きいはずですが、まずはあなたが立ち上がってただちに捜索を始めましょう。
自力での捜索が難しい場合は、警察や探偵のサポートを受けるのがおすすめです。
大きな組織の力や人探しのプロが持つスキルを最大限に活用して、父親が帰宅できるようにベストを尽くしましょう。
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