インターネットで「人探し」と検索すると「人探し掲示板サイト」がヒットすることがあります。
人探し掲示板とは、探したい人の名前や身体的特徴、なぜ探しているのかなどの情報を掲載し、それを閲覧した人に心当たりがあれば連絡をもらえる、インターネット上のサービスです。
上手く使えば家出人や行方不明者の居場所が掴める可能性がありますが、実は思わぬ落とし穴があります。
この記事では人探し掲示板の概要を説明しながら、すぐにでも探したい人がいる方向けに人探し掲示板以外の捜索方法についても解説していきます。
この記事の監修者
振り込め詐欺や銀行員の巨額横領事件などの捜査を担当してきた元知能犯刑事。警察署勤務時代は幅広い事件を担当。 |
掲示板での人探しは思うような成果が得られないかもしれません。それでも見つけたいのであれば探偵に依頼することをおすすめします。
探偵の場合、『名前が分からない』などの状況でも捜索が可能です。
まずは相談窓口を利用し、現在の状況や、探している人の状況を話してみましょう。
掲示板での人探しは難しいかもしれません。
調査員が20年以上のベテラン精鋭揃いで業界トップクラスの「綜合探偵社MJリサーチ」にまずはご相談ください。
・電話、メールでの相談可能
※ストーカー等、犯罪性のある調査依頼は請けかねますのでご注意ください。
・24時間、365日対応
・安心の料金設定
目次
人探しで使える掲示板
「人探し掲示板」とは、簡単に言えば人探しのための情報交換サイトです。人探しをしたいユーザーが対象の氏名や身体的特徴などを公開し、心当たりのあるユーザーが情報を提供します。
捜索のプロに依頼するよりも手軽に利用できるので、誰にも相談できずに困っている方や警察に届出をしたのに進展がないという方にとっては有益な情報が手に入るチャンスとなるでしょう。
まずは、実際に公開されている人探し掲示板のサイトを紹介します。
尋ね人(たずねびと)-無料掲示板-
尋ね人は人探し専門の無料掲示板です。投稿の際、『謝礼金』を設定することができ、見つけ出してくれた人、有力な情報を提供してくれた人に支払いをすることができます。
『探す側にメリットがなければ誰も協力なんかしないだろう』というのはもっともな意見ですが、謝礼金をめぐってトラブルを起きる可能性もあります。
まずはサイト内を見渡してみて、利用するかどうか検討しましょう。
「もう一度会いたい」「借金を返してほしい」など理由はさまざま。対象者がトラブルを抱えていれば、情報が集まりやすい傾向があります。
人探し掲示板 | 日本行方不明者捜索・地域安全支援協会【MPSジャパン】
MPS掲示板は、特定非営利活動法人日本行方不明者捜索・地域安全支援協会、略して「MPSジャパン」が運営する人探し掲示板です。東京都に本部をおいて、全国の人探し情報を公開しています。
顔写真つきの行方不明者リストを公開していますが、解決したものは情報が閉鎖される仕組みになるというサポートも親切な印象があります。
認知症・借金苦・駆け落ちなどを理由とした真摯な人探し情報が多いのが特徴です。
探偵ちゃん
探偵ちゃんは、人探し問題のみならず、探偵に関わる問題であればなんでも相談できる探偵ポータルサイトです。
探偵に相談しようか悩んでいる段階であれば、掲示板にあなたの状況や悩みを投稿し、一般の方からのアドバイスをもらうことができます。
緊急性(命の危険)がない場合には、こちらのサイトを利用してから探偵に相談してもいいでしょう。
どんなアクションを起こせばいいのか分からないという方にとっては心強く感じるでしょう。
人探し掲示板を利用するメリットとデメリット
人探し掲示板サイトは、いわば「全国に人探しのポスターを公開できる」ようなものです。携帯電話の普及率やインターネットの利用率を考えれば、人探し掲示板をはじめとしたインターネットを活用した捜索方法はもっとも時代にかなった方法だと言えます。
ただし、人探し掲示板には少なからずデメリットも存在しているため、必ずしも利用をおすすめできるものでもありません。
「もしかして」程度の情報でも投稿しやすいので手がかりが集まる期待は高まります。
人探し掲示板を利用するメリットとデメリットについて解説しましょう。
無料で利用できる
中には会員制の人探し掲示板もありますが、多くは無料で利用することができます。しかし、無料であるためか、中には『昨日街で見かけたかわいい女の子の詳細を知っていたら教えて欲しい』という、深刻度の低い書き込みもあります。
人探し掲示板サイトの多くが無料で利用できます。人探しにコストがかけられない方にとっては、無料で情報の拡散・収集ができるという点は大きなメリットになるでしょう。
ただし、無料で利用できるため深刻度が低いユーザーでも利用しやすくなり、真剣な悩みや善意の情報だけでなく、悪意のあるコメントなどが目立つというデメリットも併せ持っています。
匿名で書き込みができる
探したい人の実名はともかく、書き込みをした”探している側”の実名の公表は強制ではない人探し掲示板が多くあります。名前を入力する画面があっても、それが本名であるかどうかは誰も確かめる術がありません。
情報提供をするサイドに立てば、有力な情報を持っていても「自分の素性までは知られたくない」と思うものです。人探し掲示板サイトの多くは匿名で利用できるので、書き込みをしやすくなります。
「探しています」の投稿をする際にも本名の公開までは求められないので、情報提供を募りやすくなるでしょう。
情報が集まる確率は低くなりますが、より有効な情報が集まる可能性は高まるでしょう。
探したい人の情報がネットに残り続ける
人探し掲示板サイトを利用するうえで最大のデメリットとなるのが「その人の情報がネット上に残ってしまう」という点です。
無事に帰宅しても投稿が削除されないサイトでは、その人の氏名を検索するだけで半永久的に失踪した情報が残ってしまいます。
社会復帰への大きな足かせになってしまう恐れがあるので、慎重な利用が必要になるでしょう。
情報が古くなれば検索にヒットしにくくなるので、できるだけ早く対処しましょう。
各掲示板にルールがある
『法令に反する書き込みは禁止』『金銭トラブルに関わる人探しは禁止』など、人探し掲示板によってルールが設けられていることが多くあります。あくまでも人探しが目的であるため、ルールを設けて悪用を禁止しようとする動きは顕著です。
真摯な目的での利用が前提になっていることを念頭に、不正な投稿は控えましょう。
人探し掲示板での人探しが困難な理由
人探しに悩んでいる方は、ワラをもつかむ思いで人探し掲示板サイトにたどり着くことでしょう。
ところが、人探し掲示板が実際に解決に結びつく可能性は、残念ながらあまり高くはありません。むしろ「解決に結びつかない恐れが強い」と覚悟して利用する方が賢明です。
なぜ人探し掲示板サイトでは解決に結びつかないのでしょうか?
運営者が営利目的であるから
人探し掲示板サイトを運営しているのは「人探しの手伝いがしたい!」というボランティア団体などではありません。
サイトを閲覧してもらって広告収入を得ようという会社や個人のアフィリエイターが営利目的で運営しているものが多いため、肝心な「人探し」に対して熱心ではないのです。
サイトポリシーを規定していても違反のチェックをしていない、違反する書き込みを見つけても対処しないといった不親切も多く見られます。
虚偽の情報も投稿することができるから
匿名で不特定多数の人間が利用できる掲示板ともなると、やはり深刻なのは、投稿される情報の信ぴょう性の低さでしょう。探したい人の名前や特徴が確かであるのか、それに対する目撃情報などは確かであるのかなど、全てにおいて真偽をつけることが困難です。
インターネット上には真実の情報も嘘の情報も落ちているという前提を忘れずに活用していかねばなりません。
「見つけた!」という情報があっても、すぐさま飛びつかず信ぴょう性を見極めましょう。
閲覧数が少ない
インターネットに公開すればたくさんの人が情報を見てくれると期待するかもしれませんが、人探し掲示板サイトを閲覧するユーザーは期待するほど多数ではありません。
しかも、主なユーザーは「人探しをしている人」であり「情報を持っている人」が人探し掲示板サイトを利用するケースはごく稀なので、過度の期待は禁物でしょう。
警察の捜索に悪影響が及ぶことがあるから
万が一、探したい人が事件に巻き込まれており、警察が動いている中で「人探しをしている」などと書き込んでしまうと、その情報が犯人に知れ渡った際に、焦って殺害してしまう危険性もあります。
このような場合は慎重に慎重を重ねて捜索する必要があるので、自己判断での捜索や情報提供の呼びかけは避けるようにしましょう。
捜索に支障がある状況なら「投稿しないで」とアドバイスされるはずです。
【関連記事】
警察が人探しできる基準とできない時に行方不明者を発見する方法まとめ
迅速性に欠けるから
人探し掲示板サイトでは、スピーディーな発見は期待できません。
たまたま掲示板を訪れたユーザーが情報を投稿してくれるのを待つしかないので、行方不明者や失踪者に生命の危険があればただちに別の対策をとるべきでしょう。
すぐにでも人探しを解決したいのであれば、人探しのプロに依頼するのがベストです。
掲示板での人探しは難しいかもしれません。
調査員が20年以上のベテラン精鋭揃いで業界トップクラスの「綜合探偵社MJリサーチ」にまずはご相談ください。
・電話、メールでの相談可能
※ストーカー等、犯罪性のある調査依頼は請けかねますのでご注意ください。
・24時間、365日対応
・安心の料金設定
人探し掲示板が招いたトラブル事例
トラブル解決のための人探し掲示板が、トラブルを引き起こしてしまった事例もあります。以下にいくつかご紹介しましょう。
勝手に個人情報が公開された
行方不明や失踪などの事実がないのに、嫌がらせ目的で人探し掲示板サイトが悪用されることがあります。自分の名前が人探し掲示板にアップされていて、家族・友人・会社の同僚が見かけてしまえば、大変な心配をかけてしまうでしょう。
氏名だけでなく、住所や勤務先、顔写真、プロフィールもアップされてしまい、情報がネット上に残り続けるといった大ダメージを受けます。
迷惑メールが大量に送りつけられた
「探しています」という投稿をする際、自身のメールアドレスを公開した場合は、迷惑メール業者にそのメールアドレスを知られ悪用されてしまうことがあります。
中には書き込みを行なった直後に、利用した覚えのないアダルトサイトの利用料金の請求メールが届いたという事例が報告されています。
人探し掲示板サイトで連絡用のメールアドレスを公開する場合には、フリーメールのメールアドレスなどを活用して、日常生活に支障がないように工夫しましょう。
情報を集約できるだけでなく、架空請求などの詐欺を見抜くことができます。
【参考:消費者センター│「利用した覚えのない請求(架空請求)」が横行しています】
偽の探偵や興信所に高額請求された
人探し掲示板の中には、探偵や興信所を名乗り、人探しを行うので調査料金を振り込んで欲しいといった請求をしてくる業者もいます。運営側の規制が甘いためにこのようなトラブルが起きやすくなっているのが現状です。
探偵として営業できるのは、各都道府県の公安委員会に届出をした業者のみです。調査を依頼する前に、「探偵業届出証明書」を確認しましょう。
ストーカーに悪用された
人探し掲示板サイトに関するトラブルでもっとも悪質なものがストーカーなどに悪用されるケースです。対象の個人情報を得たい、引っ越し先や勤務先などを調べたいといった利用がトラブルに発見した事例があります。
また、DVの被害者が行政のサポートを受けて避難しているのに「妻が失踪してしまった」と情報提供を呼びかけるケースもあります。
投稿を見る限りでは、投稿者の真意は見抜けません。不正利用を目的に投稿しているケースもあり、情報提供のつもりが思わぬかたちで犯罪に加担してしまう恐れもあるのです。
ネット上の人探しは掲示板よりもSNSの方がまだ現実的
人探しにインターネットを活用するなら、人探し掲示板よりも、コミュニティ型のSNSの方が情報収集に役立つでしょう。
「家出や失踪に備えて」ではありませんが、家族のSNSの利用状況を把握しておきたいところです。
【関連記事】
人探しはサイト上でも可能|人探しサイトの特徴と注意点
人探しアプリ7選|スマホで手軽に人を探す方法と注意点
Facebook(フェイスブック)
全世界で圧倒的なユーザー数を誇っているSNSがFacebookです。実名での登録が原則なので、どこでどうやって暮らしているのかも分からないような人でも手がかりが掴めます。
熱意があるユーザーは長文投稿などに利用するほか、ビジネス利用やコミュニティ形成も可能なので、ヘビーユーザーになると依存度が高いSNSだと言えます。ヒットすれば居場所を割り出すために重要な情報を入手できる期待が高まるでしょう。
ただし、友逹として登録しているユーザー以外には投稿を閲覧させない、検索にヒットさせないといったセキュリティも充実しています。検索にはヒットしたが役立つ情報が入手できない、といった事態も十分に考えられます。
【関連記事】
Facebookで人探しする方法|早急な人探しには不向きな理由
mixi(ミクシィ)
日本国内では最大級のSNSで、日記や写真を公表することができ、多くのコミュニティから探したい人の情報を収集しやすいのが特徴です。ただし、実名ではなくハンドルネームを使って登録している人が大半なので、発見するまでに多少の時間がかかるかもしれません。
Twitter(ツイッター)
「ツイート」と呼ばれる短文を投稿するシステムで人気を博したのがTwitterです。ヘビーユーザーになると一日に数十ツイートを投稿するほどになるため、人探しの役に立つ場面もあるでしょう。
ただし、複数のアカウントを保有できるうえに、フォロー・フォロワー間でしか閲覧できないように「カギ」がかけられるので、重要な情報が手に入らない恐れがあります。
投稿に慣れているとハッシュタグで投稿を関連づけているかもしれないので、「家出」「逃避」などのキーワードから検索してみると有力な情報が掴める可能性があります。
画像投稿がメインなので、画像から手がかりが得られるかもしれません。
【関連記事】
ツイッター(Twitter)で人探し|人探しの方法と注意点まとめ
緊急性が高い場合のベストな人探しの方法
一刻も早く発見・保護する必要がある時には、悠長に人探し掲示板で情報提供を募っている場合ではありません。
家出や失踪をした人の多くが「本当は見つけ出してほしい」「早く帰りたい」と望んでいます。また、人知れず生命の危険にさらされている恐れもあります。
緊急性が高いケースでは、迷うことなく人探しのプロに力を借りましょう。
事件性がある場合:警察による人探し
生命に危険が及んでいるようなケースでは、まず警察に行方不明者届を提出しましょう。特異行方不明者として捜索をしてもらえる可能性があります。
ただし、自発的な家出や事件性がない失踪などでは、手配のみで積極的な捜索は行なわれません。
いわば「警察の網にひっかかるのを待つ」といった状態になるので、期待はずれの結果になる恐れがあります。
家出人や失踪者は警察とかかわる機会が多いので、いずれ発見に至る期待が持てます。
【関連リンク】
警察庁「行方不明者に関する情報提供のお願い」
緊急性が高い場合は探偵に相談
探偵は、依頼をすれば警察が動けないような案件でも迅速に動いてくれます。捜索にかかる費用は自己負担になりますが、すぐにでも判明させたいという場合には探偵への依頼を検討してみましょう。警察犬を導入したり、全国的に拠点を設けている探偵事務所も多くあります。
【関連記事】
人探しを探偵に依頼した時の料金相場と安くする方法まとめ
まとめ
人探しをしている方が「どんなに希望が薄くても探し出したい!」と考えて利用する人探し掲示板サイトですが、実は成功率はきわめて低く、成果は期待できません。
そればかりか、無事に発見されてからの社会復帰に対するリスクやいたずら・詐欺などのリスクを考えれば、安易な利用はおすすめできないでしょう。
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