家出への対処法

家出人捜索願の届出方法と家出人の捜索の方法

     
家出人捜索願の届出方法と家出人の捜索の方法

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家出人捜索願(いえでにんそうさくねがい)とは、生活の本拠を離れ、所在が明らかではなくなった人の捜索を警察に届け出ることです。

※平成21年に「行方不明者発見活動に関する規則」が施行され、この際に用語の整理等が行われたために「家出人」は「行方不明者」に、「捜索願」は「行方不明者届」に改められました。

【参考:行方不明者発見活動に関する規則|e-gov法令検索】

今回の記事ではこの家出人捜索願の概要や、提出時の警察の対応などを細かく解説します。

家出人捜索願の基礎知識 |家出人捜索願の出し方

まずは家出人捜索願を提出する上での基礎的な知識について、以下で解説します。

家出人捜索願の概要

警察では、居住地を離れその所在が明らかでない人を行方不明者として扱っており、家出人捜索願の届出があった際には緊急で捜索すべきか否かを区分した上で捜索を行います。家出以外にも、誘拐の可能性があったり、迷子であったり、また、理由が分からない失踪全般について届出が可能です。

家出人捜索願の届出が可能な人

下記に該当しなければ、家出人捜索願の届出は行えません。

  • 家出人の親権者
  • 家出人の配偶者
  • 家出人の後継人など親族や監護者
  • 家出人の福祉に関する事務に従事する者
  • 同居人
  • 恋人
  • 行方不明者の雇用人
  • 行方不明者と親密な関係にある者

家出人捜索願の提出先

家出人捜索願は、所轄の警察署にて提出しなければなりません。

  • 家出人の保護者等の住居地を管轄する警察署
  • 家出人の失踪時の住所地を所轄する警察署
  • 家出人が失踪した場所の管轄警察署

家出人捜索願に記載しなければならない情報

少なくとも、家出人に関する以下の情報提供はするようにしましょう。情報はより多く、より詳細な方が望ましいです。

  • 氏名
  • 本籍
  • 住所
  • 職業
  • 生年月日
  • 体格(身長・体重)
  • 身体的特徴(けがや手術の痕、ほくろやできもの等)
  • 血液型
  • 家出(失踪)時の服装
  • 家出人が持っていったとみられる所持品
  • 家出(失踪)した日時と場所
  • 当人のよく行く場所
  • 家出人の薬物の使用歴の有無、精神病の既往歴
  • 家出(失踪)の原因として考えられるもの
  • その他、発見のために参考になる事項や家出人の写真

など

※届出の際には、届出をする人の印鑑と運転免許証などの身分証明書が必要になります。

家出人捜索願の有効期限

家出人捜索願は、一度届け出たらその後見つかるまで何年も継続して捜索してもらえるというわけではありません。有効期限が設けられており、この期限が切れると届け出た者は更新を行う必要があります。この更新が必要な時期には、警察から連絡が入ります。

家出人捜索願の届出自体に費用はかからない

家出人捜索願の届出は、無料で行うことができます。しかし、いなくなった場所によっては、その捜索の方法によって別途捜索費用がかかるケースもあります。

【関連記事】
捜索願の費用|捜索願の提出時と実際の捜索にかかる費用

 

家出人捜索願の提出後にすぐに捜索してくれるとは限らない

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多くの人が誤解していますが、家出人捜索願を届け出た後、警察がすぐに積極的な捜索をしてくれるとは限りません。前述したように、

  • 緊急性が高いか低いか
  • 事件性の有無
  • 家出人の意思

といった点を考慮し、すぐに捜索を開始する必要がない「一般家出人」と迅速に捜索を開始すべき「特異行方不明者」に分類します。

捜索が行われないケース|一般家出人

書き置きが残されているなど、当人に家出する意思があって家出をした場合は一般家出人に分類されます。この場合、基本的には積極的な捜索活動は行いませんが、警察本部のコンピュータのデータベースに一般家出人の写真や情報等が登録され、全国の拠点で閲覧が可能になります。

これにより、日々のパトロール、少年補導、交通取り締まり、閲覧者からの情報提供などにより家出人が発見されるケースがあります。しかし、裏を返せば家出人が警察や情報提供者と接触する機会がない限りは発見は困難であると言えます。

捜索が行われるケース|特異行方不明者

本人には家出の意思がなく事件や事故によって消息不明になった場合や、本人に生命の危険がある場合は特異行方不明者に分類され、この場合は時間的猶予がないことからすみやかに捜索が行われることになります。

家出人捜索願の提出時に「生存連絡のお願い」をしておくことで、警察が家出人を発見した際に提出者のもとに連絡が入りますが、特異行方不明者が成人の場合は警察が居場所を把握した場合でも本人の意思が尊重され、強制的に連れて帰ることができません。

一 殺人、誘拐等の犯罪により、その生命又は身体に危険が生じているおそれがある者
二 少年の福祉を害する犯罪の被害にあうおそれがある者
三 行方不明となる直前の行動その他の事情に照らして、水難、交通事故その他の生命にかかわる事故に遭遇しているおそれがある者
四 遺書があること、平素の言動その他の事情に照らして、自殺のおそれがある者
五 精神障害の状態にあること、危険物を携帯していることその他の事情に照らして、自身を傷つけ又は他人に害を及ぼすおそれがある者
六 病人、高齢者、年少者その他の者であって、自救能力がないことにより、その生命又は身体に危険が生じるおそれがあるもの
【引用:行方不明者発見活動に関する規則|e-gov法令検索】

【関連記事】
特異行方不明者とは大至急捜索すべき人 | 主な特徴と捜索方法まとめ

警察が行なってくれる捜索方法

緊急性が高い『特異行方不明者』の場合のみ警察は捜索を行うということは解説しましたが、具体的にはどのような捜索を行なってくれるのでしょうか。以下で解説します。

【関連リンク】
警察庁「行方不明者に関する情報提供のお願い

警察庁データベースの共有

前述しましたが、家出人捜索願の届出を行うと、警察庁が有するデータベースに顏写真や特徴などが掲載され、全国の拠点で閲覧が可能になります。パトロールや職務質問などの際に、家出人本人または関連する人物と見られた場合にはこちらのデータベースとの照合作業が行われます。

警察犬捜査|人海捜査

失踪現場からその後の足取りや事件に関連する人物の手がかりが掴めそうな時には、警察犬を導入したり、捜索隊が大人数で失踪現場付近や関連場所などの捜索を行います。

失踪現場が海や山や立ち入りが困難な場所の場合は、専門の捜索隊に応援要請が出されることがあります。

公開捜査

あまりにも事件性が高い場合は写真付きでビラを作成したり、報道による呼びかけを行なったりします。しかし、公開捜査が行われるのは、よほど時間的な猶予がない場合になり、深刻度はかなり高いと考えて良いでしょう。

鑑識捜査

もしも血痕や事件の証拠となるものが現場に残されていた場合は、こうした遺留品を鑑識に回して科学的な側面からも捜査していきます。しかし、このような捜査にまで進展した場合は、家出した本人の安否は絶望的である可能性も考慮しなくてはなりません。

事情聴取

事件に巻き込まれている可能性が高い場合は、その事件に関与していると見られる人物を、親族や家族、職場や学校関係者などからピックアップすることがあります。また、警察庁データベースの中から疑わしい人物がリストアップされることもあります。

こうした人物に対しては、積極的に事情聴取や張り込みなどが行われ、事件との関連性を調べていきます。

 

家出人捜索願提出後に警察が動いてくれない場合は

事件が起きてからでなければ動いてくれない警察にやきもきしてしまうことがあるかもしれません。そんな時には別の調査機関への調査依頼を検討するか、または自力で捜索を試みることを推奨します。

探偵への依頼を検討する

探偵に依頼した場合、調査料金は自己負担となりますが、依頼さえすればすぐに調査に取り掛かってくれます。ここ最近では警察犬を導入したり、ハイテク機器を導入したりと警察顔負けの調査を行っており、全国展開している探偵事務所ならば、全国的な一斉捜索も可能になります。

探偵に依頼した場合の料金目安

探偵事務所によって料金設定はまちまちであり、調査方法や調査時間によっても料金は上下します。したがって、一回の調査にこれといった決まりがあるわけではありませんが、1週間の調査で56万円前後の調査料金が平均になります。

【出典:主婦の友生活シリーズ 探偵の探し方・頼み方ガイド】

探偵の行う所在調査に関しては、以下の記事をご覧下さい。

【関連記事】
探偵が行う所在調査とは|所在調査が可能な例と調査料金

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自力での捜索を試みる

プロの調査員の非ではありませんが、家出人の捜索は素人でも行うことができます。インターネットやSNSを活用したり、ナンバープレートや住民基本台帳などから現在住所を調べることも可能です。

自力で行える捜索の詳細に関しては、以下の記事をご覧下さい。

【関連記事】
人探しの方法10選!誰でも無料でできる方法と探偵に依頼した際の料金

 

まとめ

家出人捜索願、また捜索の方法に関する今回の記事はいかがだったでしょうか?

もしも親しい人が家出をしてしまった場合は、

  • 書き置きが残されているか
  • 本人に家出の予兆があったか

などによって、警察の初動が大きく左右されることになります。また、家出人捜索願の届出をした後、大半の人は1週間以内に発見されますが、1週間を過ぎてしまうと発見率がかなり低下してしまいます。

可能な限り早くに捜索に着手した方が発見率=生存率も高いため、家出人捜索願を届け出て1週間以内の捜索が発見までの重要な期間となります。

【参考:エキサイトニュース「家出人捜索願で1週間以内に所在が分かる確率は」

家出人の帰りを待っている方は、『何かあってからでは遅い』という点を頭に入れつつも、とにかく冷静で迅速で的確な選択が求められます。

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