家出した夫は今、どこで何をしているのでしょうか…。妻としてはとても気になりますよね。夫婦喧嘩の末の単なるプチ家出ならば、そのうち帰宅するかもしれません。

しかし、家出の兆候なくして家出した場合や長期間帰ってこない場合は、何らかのトラブルに巻き込まれている可能性もあるため、早めに捜索活動を開始すべきです。

この記事では、家出した夫の心理やどのように探したらよいのかを解説していきますので、ぜひ参考にして下さい。

男性の家出率は女性の2倍

警察庁によれば、令和元年の家出・行方不明・失踪による捜索願の受理件数は8万件以上にものぼっており、男女別で見ると、男性の方が女性の約2倍の比率で家出をしていることが分かります。

《全国における捜索願受理状況》

【参考：令和元年中の行方不明者の状況｜警察庁】

女性は「子供や家を守らなければならない」という本能が強いために家出したくてもぐっと堪えますが、男性は比較的そういった本能に乏しく、家のことは妻が行ってくれるという安心感もあり、些細なことでも家出に走りやすいのかもしれません。

しかし、家出が単なるプチ家出なのか、それともトラブルに巻き込まれているのかで、発見までの期間は異なります。特に、家出の兆候が全くなかったのに突然家出をした場合は、深刻視しなければなりません。

家出した夫がよく行きそうな場所は

夫の家出がもしも意図的なものだった場合、家出期間中はどこに向かうのでしょうか。主なものを以下で解説していきましょう。

ネットカフェ

何時でも何時間でも利用することができ、仮眠や軽食、シャワーも可能なネットカフェは、男性が足を運びやすい場所のひとつです。今は完全個室でまるでホテルのようなネットカフェもあり、長期滞在も苦ではありません。

車の中

車の中は、個室な上にお金をかけずに寝泊まりできます。ただし、シャワーもトイレもないので、あくまでも一時的に寝る場所として活用するしかありません。したがって、家出先が車の中の場合は比較的すぐに帰宅することが予想されます。

浮気相手の家

夫が浮気相手の家に出向くことがありますが、これは深刻なケースのひとつです。不倫により家庭や子供への愛が薄れたり、そのまま駆け落ちして完全に行方をくらましてしまう可能性もゼロではありません。

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夫が家出する理由｜主な原因は妻

夫にとって、一番居心地が良い空間が家であれば、家出などしないはずです。その居心地の悪さを作り上げているのが妻だとしたら…。

ここでは、夫の家出の主な原因について述べていきます。

妻の振る舞いや小言に腹を立てたから

「妻のことを一生愛します」という結婚時の誓いも、年月が経つにつれて薄れてくるものです。特に妻が夫のことを夫として見なくなった時の冷たい態度やうるさい小言などは、夫へかなりのストレスを与え、「こんな家にいたくない」と家を飛び出す原因になってしまいます。

その際、夫は以下のような心理状態でいます。 「ひとりになることで冷静さを取り戻したい」「このままここにいたら妻に暴力を振るってしまう」「別の女性と結婚していたら…」「家に金を入れているのは俺なのに」など、口にしてしまったらとんでもないことが起きてしまうほどの心理状態なのです。

浮気・女遊びをしているから

夫が不倫したいがために家出する場合は、一般的には友達との付き合いや仕事のトラブルを理由にして出ていくので、妻にバレないための最低限の配慮はしているのかもしれません。あくまでも不倫は遊びであって、家庭を壊す気もないのでしょう。

しかし逆に、何の理由もなしに無言で不倫相手のもとへ行く場合は、すでに妻への愛はほぼ冷め切っており、いつ離婚しても良いと考えている可能性があります。

夫に浮気の兆候が感じられた場合は、勝手な行動を許さないためにも不倫調査で不倫の証拠を入手しておくことをおすすめします。

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仕事が嫌になったから

仕事で降格・減給された時や、解雇を通告された時にも、一家の主としての情けなさ、家族への申し訳なさから家に帰れなくなることがあります。

特に、真面目で責任感が強い人ほど「妻に何と言えばいいのかわからない」「合わせる顔がない」などと深刻に考えてしまいます。いずれ帰宅した際には責め立てることなく、妻として優しく迎え入れてあげることが重要です。

借金を背負ってしまったから

多額の借金の保証人になってしまった・ギャンブルに負けてしまった・もう取り立てに遭いたくないなど、金銭的な悩みが原因による家出が多いのも男性の特徴で、「逃げたい」という一心で人の迷惑を考えずに家出をします。中には自殺を考え遺書を残して家出するケースもあります。

その他｜意図的な家出ではない場合もある

事故や事件、疾病が原因での家出の場合は、放置は危険です。仮に夫が通勤途中や帰宅途中に災害に巻き込まれている場合などは、現地では混乱の収拾が優先され被災者の特定は後回しになるため、被災者の家族に連絡が回ってくるのも遅くなります。時間的猶予がない場合もあるので、いち早く夫の動向を明確にし、人命を優先した行動を取るべきでしょう。

家出後に連絡が取れない夫を妻が自力で探す方法

ここでは、家出した夫を妻が自力で探す方法について解説していきましょう。

【参考：人探しの方法10選！誰でも無料でできる方法と探偵に依頼した際の料金】

①持ち物をチェックする

まずは、夫が何を持って家出をしたのか、また何を置いて家出をしたのかをチェックしましょう。

通帳や印鑑や常備薬などがなくなっている場合、計画的な家出で長期に渡って帰らない可能性が高いです。一方、必需品がまるまる残されていれば、意図的な家出ではなく、家に帰りたくても帰れない何らかのトラブルであると判断して良いでしょう。

また、稀なケースですが室内から遺書や「探さないでほしい」という内容の失踪宣告書が見つかることもあります。

【参考：家出に必要な持ち物｜残された持ち物から手掛かりを探る方法】

②連絡を取ってみる

職場や、夫の知人・友人など、行き先の手がかりを知る人物にコンタクトを取ってみましょう。会社を無断で休んでいる場合や失踪することを周囲にほのめかしていた場合などは、深刻度はかなり高いと判断し、次項で解説する「家出した夫が1週間以上帰宅しない時の捜索方法」を参考に捜索するのが得策です。

③夫が向かいそうな場所を探す

自宅から職場までの道のりや、夫の行きつけの飲み屋、よく遊びに出かけている場所を調べてみましょう。もしも現地で夫が見つからなくても、そこに家出の痕跡が残されている場合もあります。

家出した夫が1週間以上帰宅しない時の捜索方法

家出人が生存状態で「見つかる」「見つからない」のボーダーラインは1週間であると言われています。それでは、一刻も早くに夫の居場所を知りたい時にはどのようにしたらいいのでしょうか。2つの方法を以下で解説していきましょう。

警察に探してもらう

警察は事件性がない家出調査は行なってはくれません。しかし、人命が危ぶまれている場合や、第三者による犯行と見られる場合などは、捜索願を届け出ることで捜査を行ってくれます。

【参考：捜索願を警察に届け出る際の知識と届出時の警察の対応】

警察が行なってくれる捜索

警察が行なってくれるのはあくまでも事件解決のための捜査になりますが、その具体的な方法は以下の通りです。

• 警察庁データベースの共有
• 警察犬捜査
• 公開捜査
• 鑑識（科学）捜査
• 関係者の割り出しと関係者への事情聴取

【参考：家出人を警察が探さない本当の理由と警察が可能な家出人捜査】

【関連リンク】
警察庁「行方不明者に関する情報提供のお願い」

探偵に探してもらう

警察が全く積極的に捜索を行なってくれないという場合は、探偵への調査依頼がおすすめです。人探しにおいて警察と同等レベルの捜索を行なってくれ、その経過も逐一報告してもらえます。

探偵が行なってくれる捜索

調査費用は自己負担になりますが、正式に依頼をするとすみやかに以下のような調査が開始されます。

• データ調査
• 関係者の割り出しと関係者の尾行、張り込み
• 人海捜査
• 警察犬調査
• ドローン捜索

【参考：探偵が行う所在調査とは｜所在調査が可能な例と調査料金、人探しを探偵に依頼した時の料金相場と安くする方法まとめ】

まとめ｜家出から夫が帰ってきたら妻がやるべきこと

家出した夫が帰宅した際には、優しく「待っていたよ」と声をかけ、夫の大好物を作ってあげたりすると良いかもしれません。 本文中でも述べましたが、「家が一番居心地の良い空間だ」と夫に感じさせてあげることが、家出防止、家出の再発防止に最も効果的です。

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