人探しの方法・手段

蒸発と失踪の違いとは|それぞれの意味と蒸発した人のその後

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蒸発も失踪も、人の行方が分からなくなることをいいます。ただ、上記2つと同じような意味を持つ言葉は他に、行方不明、家出、夜逃げなどが挙げられます。

では、それらの言葉の違いは何なのでしょうか。この記事では、蒸発や失踪など、人の行方が分からなくなることを意味する言葉の違いについて解説します。

蒸発と失踪の違い

どちらも人の行方が分からくなることを意味する蒸発と失踪。では、違いは一体何なのでしょうか。

スーパー大辞林によると、それぞれの言葉は以下のように定義されています。

蒸発

人がどこかへ行方をくらますこと。

失踪

行方がわからなくなること。姿をくらますこと。

引用:スーパー大辞林

上記の通り、辞書的にはどちらも同じ意味のようです。ただ、蒸発と失踪という言葉は、使われる状況に違いがあると思われます。そこで人探しの窓口では、蒸発と失踪という言葉の意味・働きを以下のように定義します。

蒸発

行方をくらませた理由・動機が不明で、どこに行ったかを知る手がかりも残されていない状態。ただし、行方をくらませた理由・動機は自発的であり、事件や事故に巻き込まれている場合は除く。

失踪

行方をくらませた理由・動機は不明だが、家族や会社の同僚など同じ共同体の人がある程度推測できる状態。ただし、行方をくらませた理由・動機は自発的であり、事件や事故に巻き込まれている場合は除く。

つまり、蒸発と失踪は、どちらも本人の意思で行方をくらませており、その理由・動機は不明であるという点が共通点として挙げられますが、蒸発が“理由・動機がまったく不明である”のに対し、失踪は、“家族などの人にはある程度推測されるものという違い”があるといえます。

その他の類義語の違い

人が行方をくらませることを意味する言葉は、蒸発や失踪の他に以下のようなものが挙げられます。

では、それぞれの違いはどういったものなのでしょうか。人探しの窓口では以下のように定義します。参考程度に理解しておいてください。

行方不明

行方をくらませた理由・動機がまったく不明。所在を明らかにする方法がない。動機は自発的かもしれないし、事件・事故に巻き込まれているかもしれない状態。

家出

行方をくらませた理由・動機が具体的に推測される状態。短期間で同じ共同体に戻る(元居た家に帰るなど)か、家出後も社会と繋がりを持ちながら生活を行う。

夜逃げ

失踪・蒸発をする手段の一つ。夜に行方をくらませることをいう。

駆け落ち

失踪のうち、理由・動機が『親から結婚などの許可を得られない男女が、一緒に暮らすため・結婚するため』であるもの。

とくにややこしい、『行方不明』『失踪』『蒸発』『家出』の違いは、行方をくらませる理由・動機を、どの程度家族などの人が推測できるかという点にあるといえるでしょう。

蒸発という言葉が使われるようになった経緯

とけい

蒸発とは本来、水などの液体が気体となり、目に見えていたものが見えなくなることから転じて、人が行方をくらませることを意味する言葉になったことが予測されます。

では、そのように人に対して蒸発という言葉を使うようになったのはいつからでしょうか。

広く人に対して『蒸発』という言葉が浸透し始めたのは、1967年に『人間蒸発』という映画が公開されてからといわれています。

上記映画は、行方をくらませた婚約者を探す女性に密着したドキュメンタリーで、週刊文春(1967年8月27日)など、雑誌で取り上げられることも多々ありました。

それ以降、蒸発という言葉は雑誌などでも使われるようになり、『集団就職などで上京した若者の蒸発』といったテーマで取り上げられることが多かったようです。

70年代になると、蒸発は、夫婦関係、特に妻の蒸発について言及されることが多くなりました。その他、仕事関係における問題によって行方をくらませるサラリーマンを特集する記事も多く見られました。

このように蒸発という言葉を人に対して使うことが浸透したのは60年代後半~70年代前半であることが分かります。では、最初に人に対して蒸発という言葉を用いたのはいつからなのでしょうか。

ハッキリとしたことはわかりませんが、直木三十五訳の『秘密の庭』に以下のような部分がありました。

「行っておしまいになりました。夜逃げをなさいました。蒸発をなさいました」とイワンは滑稽な仏蘭西フランス語で答えた。

引用:秘密の庭

初版が1930年ですから、すでに30年代には人に対して蒸発という言葉は使われていたようです。

失踪には2種類ある

失踪には、特別失踪普通失踪の2種類があります。なお、これは法律上定義されている言葉です。

特別失踪とは、乗っていた船が沈没した、戦争に行って帰ってこないなど、危機に巻き込まれて行方知れずとなる状態をいいます。

一方、普通失踪とは、特別失踪にあてはまらない状態のこと(自発的に行方をくらませたなど)をいいます。

行方が知れなくなった人を戸籍上死亡したと見なす届け出を失踪宣告といいますが、死亡したと認められるには、行方が分からなくなってから一定の期間を経なければなりません。

そして、特別失踪の場合は行方が知れなくなってから1年、普通失踪は7年経たないと失踪宣告を申し立てることができません。

失踪宣告の詳しい内容や、申立ての手順などは、以下の関連記事を確認してください。

【関連記事】失踪宣告をする方法と流れ|見つかった場合の失踪宣告を取り消す方法

蒸発した人のその後とは

蒸発した人はその後、行き先を周囲の人に知られたくないがために以下のような生活をしなければならない可能性が高いでしょう。

  • 携帯を使わない
  • 住民票を移動できない
  • クレジットカードを使えない
  • 職業に制限がある
  • 精神的なストレスが大きい

仕事・生活に制限がかかることや、ストレスなどから、決して幸せな生活が待っているとはいえません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。蒸発と失踪には辞書的に明確に違うポイントはありませんでした。そのため、人探しの窓口では、行方をくらませる理由・動機に着目して違いを表現してみました。

なお、家族・友人が蒸発・失踪した場合には、行き先の手がかりを残しているケースが少ないため、個人で探し出すことは困難でしょう。

まずは警察に連絡後、探偵への依頼も考慮に入れてみて下さい。以下の関連記事では探偵の人探し方法や料金の相場について紹介していますので、併せて確認してください。

【関連記事】

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