子どもが家出してしまった場合、親としては「どこにいったのだろうか」「無事だろうか」と不安でたまらないでしょう。家出のきっかけはどうあれ、未成年の子供が家出することは非常に危険です。場合によっては、大きな事故や事件に巻き込まれてしまう危険性もあります。
もちろん、警察に行方不明者届(捜索願)を出すのも大切です。しかし、今この瞬間にも事件などに巻き込まれている恐れもありますので、自分でも可能な限り捜索してください。万が一、警察に相談しても見つからない場合でも、まだできることはあります。子供を見つけるために自分には何ができるのか、対応策を押さえておきましょう。
この記事では、子供が家出する理由や捜索方法、自力で見つからない場合の相談窓口などを解説しています。一刻も早く子供を見つけたい方は参考にしてください。
まずは「大変だ!」と大きく構えて、無事に発見されて帰宅するというコンパクトな結果がベスト。たかが家出と悠長に構えることなく、家族としてできる全力の対策を講じましょう。
この記事の監修者
振り込め詐欺や銀行員の巨額横領事件などの捜査を担当してきた元知能犯刑事。警察署勤務時代は幅広い事件を担当。 |
もし警察に届出を出しても動いてくれない場合は、探偵に相談するのがおすすめです。
探偵であれば、以下のメリットが望めます。
- 警察が動いてくれない案件でも探してもらえる
- 調査のノウハウを活かして早期発見が望める
- 手がかりが少なくても見つかる可能性がある など
どこにいるのか全く見当がつかなくても、すぐに探偵が調査を始めることで無事に見つかることもあります。まずは相談窓口をご利用ください。
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目次
子供の家出人数・家出を放置するリスク
家出を放置していると、事件や事故などに巻き込まれる恐れもあります。子供が家出をした際は、決して楽観視はせずに、すぐに捜索に動くことが大切です。
つまり、家出は少年犯罪の重要なサインだと言えるでしょう。
子供の家出人数
警察庁が公表している行方不明者の統計(2015~2019年)によると、20代の行方不明者が最も多く、次いで10代が多いという状態にあります。
2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | |
~9歳 | 900人 | 1,132人 | 1,198人 | 1,216人 | 1,253人 |
10代 | 17,071人 | 17,118人 | 16,412人 | 16,418人 | 15,572人 |
20代 | 16,005人 | 16,038人 | 17,052人 | 18,518人 | 17,852人 |
30代 | 10,827人 | 10,495人 | 10,615人 | 10,996人 | 10,512人 |
40代 | 8,980人 | 8,769人 | 8,502人 | 8,239人 | 7,935人 |
50代 | 5,856人 | 5,649人 | 5,507人 | 5,761人 | 6,016人 |
60代 | 5,715人 | 5,942人 | 5,663人 | 5,488人 | 5,109人 |
70代 | 8,558人 | 9,589人 | 9,425人 | 10,000人 | 10,517人 |
80歳以上 | 8,123人 | 10,118人 | 10,476人 | 11,326人 | 12,167人 |
【参考】
行方不明者|警察庁
また、家出と自殺は密接に関係していると言われており、失踪人・行方不明者が、後日自殺者として発見される事例も珍しくありません。
厚生労働省が公表している統計によると、2019年における15~29歳の死因第1位は男女ともに自殺で、深刻な問題となっています(人口動態統計月報年表(概数)の概況|厚生労働省)。
【関連記事】
自殺の疑いがある失踪の特徴|最悪の事態を避けるための対処法
自殺の兆候5つ|自殺を考えている人に対して周囲ができる4つのこと
子供の家出を放置するリスク
子供や未成年者の家出を放置していると、自殺だけでなく性犯罪・誘拐・殺人・事故などに巻き込まれるリスクもあります。
2015年には、大阪府で深夜に外を出歩いていた中学生2人が、加害者に狙われて殺害された事件もありました。昼間でも子供がこのような事件に巻き込まれるリスクはありますし、深夜の外出となると危険度はさらに上がります。
【参考】
寝屋川中1男女殺害 山田被告に死刑求刑 検察側「残虐で悪質」
また、家出少年・家出少女が寝る場所を求めて「家出中なので誰か泊めてください」などとネット上に書き込みをし、見知らぬ人からの返信を待つというケースもあります。
そのような書き込みができるサイトは「神待ち掲示板」などと呼ばれており、少年少女へのわいせつ目的で大人が閲覧し、言葉巧みに誘うケースも珍しくありません。
そのほか、暴力団に引き込むために、暴力団員が家出中の非行少年に声をかけるようなこともあるでしょう。
2019年の警察庁の統計によると、犯罪に巻き込まれた少年少女の被害者のうち、家出をしていた子供は309人にのぼり、買春や淫行を含む青少年保護育成条例違反や、覚せい剤取締法違反などの犯罪に巻き込まれています。いずれにしても、家出を放置しても良い結果にはならないということは頭に入れておくべきでしょう。
【参考】
令和元年中における少年の補導及び保護の概況|警察庁
家出した子供が福祉犯の被害に遭うケースは非常に多いため、絶対に軽視してはいけません。
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子供が家出する理由・原因
子供の家出には必ず何らかの理由があります。幼いうちは、ちょっとした好奇心や興味心から家出することもありますが、思春期になると、反抗期・親子ケンカ・親や家庭内への不満などが原因で家出することもあるでしょう。
「なぜ家出をしたのか?」という動機が分かれば、ある程度は居場所や行き先を予測できます。ここでは、子供が家出する理由や原因について解説します。
両親に対して不満があるから
両親に対して以下のような不満がある場合、子供が反発して家出をすることがあります。
- 自分のことを放置していて、いつも家にいない
- 何か話しても聞いてもらえず無関心
- 親が暴力的・両親が不仲・常に喧嘩している
- 人格の攻撃をしてくる(モラハラ)・価値観を押し付けてくる
- 成績などについて極度のプレッシャーを与えてくる・強く期待してくる
- 自分の行動を逐一把握して束縛する・人格を否定してきて支配的
心が繊細な子供ほど、「子供だから」と見下されたり、親の価値観を押し付けられたりした時などに、家に居場所がないと感じてしまう恐れがあります。
たとえ子供のことを想った行動でも、子供にとっては負担や苦痛に感じたりすることもあるでしょう。また、両親がともに子供を叱ったり、強い期待をかけ過ぎれば、子供は逃げ場を失ってしまいます。
その結果、家出や非行に発展してしまうこともあるでしょう。「子供のことは自分が一番よく分かっている」と思っている方もいるかもしれませんが、もしかすると自分がそう思い込んでいるだけということもあり得ます。
特に暴力行為は子供心に大きな傷を残す
暴力振るわれた時の家出したい気持ちまだめちゃくちゃ覚えてる
— こむぎ (@komu__0404) 2019年5月5日
一昔前は、暴力的な教育もさほど問題視されていませんでしたが、今では体罰やDV・モラハラとして認識されています。
子供に暴力を振るったり、恐怖心を与えたりするような教育は、表面的には「保護者の言うことを聞く良い子供」に育てることはできるかもしれません。しかし、それは親にとって都合の良い形で子供を育てているだけに過ぎません。
暴力を経験して育った子供は、暴力によって心に深い傷を負っているだけでなく、暴力的な手段を使って自分の意見を主張するように育っていく恐れもあるでしょう。そのように育ってしまうと、学校などで子供が孤立したり、将来結婚して子供が産まれた際に、同じように教育してしまうこともあり得ます。
一部メディアでは、犯人の男も幼少時に父親からしつけと称した暴力を受けていたと報じられています。過度のしつけ行為は将来に大きな影響を与えるおそれがあることを認識しておきましょう。
いじめや人間関係などで悩んでいるから
家庭ではなく、学校や習い事などの悩みから逃れようとするために、家出することもあります(完全逃避型)。なかでも、家出の原因になり得るのは、いじめ・嫌がらせ・人間関係のひずみなどのトラブルです。
たとえば、いじめを受けている場合には、「学校に通いたくないけど、いじめを受けている事実を親に知られたくない」と考えるあまり、家出してしまうこともあるでしょう。
もし、いじめが原因で家出していた子供が見つかった際は、「いじめられていることは恥ずかしくない」「自分は味方であること」「別の居場所を作っていけばいいこと」などを伝えて、心のケアをしてあげましょう。
同法でも「いじめが犯罪行為として取り扱われる場合は警察と連携すること」と定めています。子供と肩を並べていじめに立ち向かう姿勢も必要だと言えるでしょう。
好きな人と会いたいから
いわゆる「駆け落ちごっこ」のようなもので、交際している彼女・彼氏と突発的にプチ逃避行をするようなケースもあります。
門限・勉強・部活などに縛られがちな未成年にとって、家出は一種のイベントのように感じられて、スリルや興奮をおぼえることもあるでしょう。
大人からすると安直に思えるかもしれませんが、「二人でルールを破ることで結束感を高め、愛を確かめあう」という意図もあります。
しかし、子供の年齢によっては、妊娠のリスクがないとも言い切れません。また、恋人と性交渉に及んだことですでに妊娠しており、そのことを両親に伝えられなくて勢いで家出するようなこともあるでしょう。
親としては、たとえ性的な話であっても話しやすいような環境を作ったり、性に対するしっかりとした知識を与えたりすることも大切です。
子供のSNS利用まで完全に管理することは困難ですが、家出のリスクに備えてある程度は把握しておくべきでしょう。
友達と遊んでいたいから
ゲームをしたり、体を動かしたりなど、子供にとって楽しい時間はあっという間です。「楽しい時間を延長したい」という気持ちから、家出という行為に走ってしまうこともあります。
このようなケースでは、家出中も単独行動をしているわけではないため事件に巻き込まれる可能性は低いかもしれません。いつも遊んでいる場所や近所の知人宅などを探すことで、すぐに見つかることもあるでしょう。
もし、子供が携帯電話を持っているのであれば、スマホのGPSなどで行先を把握できるようにしておく・しっかりと連絡をさせる・アラームを設定しておいて早く帰らせる、などの対策をとることもできるでしょう。
遅い時間まで自宅に入り浸っている友達などがいれば、学校の連絡網などを頼りに親同士が知らせ合うなどの関係を築いておけば、子供の帰宅が遅いときでも居場所が把握しやすくなるでしょう。
家出した子供を探す6つの方法
子供が見つからない場合に取るべき対処方法は、行方不明者届を提出することです。定期的に家出を繰り返しているようなケースでは、緊急性が高いかどうか判断するのは難しいかもしれませんが、どのタイミングで事件や事故などに遭遇するかは誰にもわかりません。
もし「いつもと違って連絡がない」「帰ってこない」という場合には、躊躇せずに警察に相談すべきです。ただし、すぐに警察に相談したとしても、必ずしも解決するわけではありません。1分1秒の間に事態が変化してしまったり、足跡が消えてしまったりする前に、親としても可能な限り捜索しましょう。
いまこの瞬間にも事件に巻き込まれている恐れがあるので、まずは行動を起こすことが大切です。
①携帯電話に連絡を入れる
子供が携帯電話を所持しているのであれば、まずは何度も電話やメールなどで連絡を試みましょう。たとえ音信不通の状態でも、とにかく本人と連絡が繋がるまでは根気よく続けましょう。
なお、子供と連絡が繋がった時に重要なのは、感情的にならないこと・叱らないことです。なるべく優しく、刺激を与えないようにして、「あなたの帰る場所はここだよ。待っているからね」と伝えましょう。
親が把握している携帯電話の電源をオフにして、もう一方の携帯電話を片手に行動している可能性もあるので、日ごろから所持品などにも気をつけておきましょう。
②子供が行きそうな場所を捜索する
自宅と学校を結ぶルート・散歩コース・よく立ち寄るお店・公園・友達の家までの道のりなど、普段から子供が通る場所や通りそうな場所をじっくり歩いて調べましょう。心当たりのある場所を探して本人が見つからなくても、万が一事件に巻き込まれている場合は、何らかの痕跡が見つかる可能性もあります。
子供が家出した際の行き先として多い場所
- SNSや出会い系サイトなどで知り合った人の自宅
- ネットカフェ
- 近くの公園やコンビニ
- ゲームセンター
- 友達の家
家出をした子供は、大人に見つかって自宅や親に連絡されそうな場所を嫌います。
たとえば、大手のゲームセンターなどは、警察の指導によって年齢ごとに入場可能時間を制限しているところが多いため、入店しにくいと考えるでしょう。一方、管理者が少ないゲームセンターであれば、子供にとって格好の穴場となります。
また、24時間営業の量販店・ディスカウントストア・中古ゲームやマンガの取扱店舗などは、風俗営業店ではないため入場制限が比較的緩く、家出した子供でも身を寄せやすい場所と言えるでしょう。
③学校の先生や子供の友達に連絡を取る
あまり大事にしたくない気持ちもあるかもしれませんが、早急に子供の居場所について情報を持っていそうな人(子供が通う学校の先生・子供の友達・友達の親など)に連絡を取って、情報を得るようにしましょう。
特に、友達であれば日頃から一緒にいるため、行き先の手がかりだけでなく、普段から悩んでいたことなどについてヒントになる情報を持っている可能性があります。
友達の親などと連携して「正直に教えるのが本人のためになる」と分かりやすく真摯に伝えれば、発見につながりやすくなるでしょう。
④子供の私物を調べる
子供の私物を調べてみるのも効果的です。本人の私物でなくなっているものがあるかどうか・何がなくなっているのかが分かれば、事件性があるのか意図的なものであるのかの判断もつきやすくなります。もしパソコンを持っていれば、検索履歴から足取りが掴めることもあるでしょう。
子供の年齢によっては、財布や携帯ゲーム機を持ち出したりしていることもあるかもしれません。また、洋服や貯金箱がなくなっている場合には、意図的な家出であると推測できます。
一方、携帯電話などを自宅に残したまま帰宅していない場合は、何らかの事件に巻き込まれている可能性もゼロではありません。
また、親としては考えたくないことですが、子供の部屋から遺書が見つかることもあります。
遺書が残されている場合、家出先の居場所にまつわる情報や、そもそもの家出の理由などが書かれている可能性があり、捜索を行ううえで重要な手がかりになるでしょう。
なぜ家出に至ったのかを親や家族に理解して欲しいという気持ちで残していると考えれば、行き先の判明や発見後の子供との接し方に役立つはずです。
【関連記事】
家出に必要な持ち物|残された持ち物から手掛かりを探る方法
⑤警察に行方不明者届を提出する
1日経ってもお子さんが帰って来なかったり、家出に不自然な点がある場合は、警察に行方不明者届を提出してください。
もし連絡が取れたとしても、知っている友人が一緒にいるとは限りません。犯罪に巻き込まれたりしないよう、自分だけで安易に判断せずに警察に相談してください。
なお、行方不明者届を提出できるのは、家出をして行方不明になっている子供の家族・親戚・同居人・職場や学校などで関わりが深い人物、などに限られます。
【関連記事】
行方不明者届とは|行方不明者届の正しい出し方と注意点
⑥探偵に捜索を依頼する
行方不明者の捜索は、警察だけでなく探偵にも依頼できます。
警察に相談しても、場合によってはすぐに捜索開始してくれないこともありますが、探偵であればすぐに探してもらえます。特に家出人の捜索では初動が大切ですので、すぐに動いてくれる探偵は依頼者にとって心強い味方になるでしょう。
探偵事務所によっては相談可能なところもあります。まずは「事件性・緊急性があるのかどうか」なども含めてご相談ください。
警察への届出で公的な網を広げながら、さらにプロフェッショナルの力を借りて細やかな捜索を行うことで、家出した子供の早期発見につながるでしょう。
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警察だけでは子供を発見できない可能性もある
「行方不明者届を提出すれば、すぐに警察官が捜索をはじめて、さまざまな捜査アイテムを使って子供の居場所を割り出してくれる」と考えている方もいるかもしれません。しかし、行方不明者届を提出しても、警察が積極的に捜索してくれないケースもあります。
ここでは、警察が積極的に家出人を捜索してくれないケースや、警察による捜索方法などを解説します。
警察が積極的に捜索してくれないケース
警察は、行方不明者届を受理した際、一般家出人と特異行方不明者に分別します。
特異行方不明者とは、事件に巻き込まれている恐れがある人や、放置していると生命の危険が及ぶ可能性がある人のことです。以下のようなケースでは特異行方不明者として扱われますが、もし当てはまらなければ一般家出人として扱われます。
特異行方不明者に該当する条件 | |
凶悪犯被害者 | 誘拐・連れ去りなどの凶悪な事件に巻き込まれている恐れがある者 |
福祉犯被害者 | 少年の福祉を害される危険がある者 |
事故遭遇者 | 行方不明前後の行動や事情により、水難や交通事故などの生命に危険を及ぼす事故に遭遇している者 |
自殺企図者 | 遺書があったり、普段の言動から自殺の恐れがある者 |
自傷他害の恐れのある者 | 精神障害があったり、危険物を所持しており、自身や他人を傷つける恐れがある者 |
自救無能力者 | 病人・高齢者・年少者など、本人だけでは生活が困難だと考えられる者 |
子供が13歳未満であれば自救無能力者に該当するため、基本的には特異行方不明者として扱われます。しかし、その場合でも警察が「事件性は薄い」と判断すれば、そこまで深刻には取り扱ってくれないこともあるでしょう。
警察が単なるプチ家出の捜索のために動いてしまうと、本来優先すべき捜査の進行を妨げることにもなりかねません。親としては受け入れがたいことですが、警察が取り扱う事件には優先順位がついてしまうのが現実です。
ただし、警察が捜索に動いてくれないからといって、届出を出すことが無駄というわけではありません。警察に行方不明者届を提出すると、全国警察のデータベースに行方不明者届の対象者として情報が登録されます。
家出人について積極的な捜索が期待できなくても、警察官は日ごろのパトロール活動として、深夜徘徊や無灯火運転などを理由に職務質問や補導を行っているので、パトロール活動によって見つかる可能性もゼロではありません。
警察が家出人を職務質問・補導して、氏名・生年月日から行方不明者としてヒットすれば、すぐに警察から連絡が入ります。捜索の網を広げるためにも、行方不明者届を提出しておきましょう。
【関連記事】
捜索願の出し方|届出が可能な人と申告すべきこと
家族の誰かがプチ家出をした時の対策|プチ家出の理由と行きそうな場所
警察による家出人の捜索方法
もし、警察がすぐに捜索に動いてくれる場合、捜索方法としては以下の通りです。
公開捜査
家出人の顔写真などを載せたビラ配りをしたり、報道によって呼びかけしたりして探す方法です。ただし、これはより多くの者からの証言・証拠の提供が一刻も早く求められるケースになるため、相当大きな事件性がある場合に限られます。
「特異行方不明者」として受理されても公費負担でポスターを作成してくれるケースは稀です。
鑑識捜査
筆跡・指紋・血痕・足跡など、現場の証拠資料を分析して探す方法です。「屋内に血痕が残されていて、子供がいなくなっていた」「最後に目撃された場所の周辺に、子供の所持品が落ちていた」などの場合、鑑識捜査が行なわれます。
行方不明者を見つけるにはとても有力な捜査ですが、鑑識捜査が行われる場合には大きな事件に巻き込まれている可能性が高いでしょう。
子供が家出した場合は探偵への相談が有効
事件や事故に巻き込まれる前に、一刻も早く子供を見つけ出したいのであれば、探偵に調査依頼をするのがおすすめです。
探偵と言われてもピンと来ない方も多いかもしれませんが、探偵は各都道府県の公安委員会に認められた正規の職業です。主に、人探しや浮気調査などを行っています。
ここでは、子供の家出について探偵に相談するメリットや、探偵に依頼した際の調査料金などを解説します。
警察だけでなく探偵の力も借りることで、より広範囲かつ入念な捜索が可能になりますので、早期発見の可能性も高まります。
探偵に相談するメリット
探偵の場合、犯罪性のある依頼でない限り、依頼後すぐに調査してくれます。「警察に行方不明者届を提出したのに対応してくれない」「対応が遅い」というようなケースでも、探偵に相談することでスピード解決に至ることもあります。
また、探偵であれば、調査のノウハウを活かしてわずかな情報からでも足取りを掴める可能性があります。自力で捜索するよりも発見率は高いでしょう。「子供が携帯電話を持っていない」「どこに行っているのか全く見当がつかない」というようなケースでも、まずは探偵にご相談ください。
探偵による家出人の捜索方法
探偵によっては、警察並みの調査能力を発揮することもあります。最新鋭の機材を駆使したり、不審な箇所を全国規模のチーム体制で徹底調査したり、警察犬を導入して調査したりするなど、調査内容はさまざまです。
聞き込み・張り込み・尾行などにも長けていますので、子供がいるであろう範囲を絞り込んで、徹底的に聞き込みをするなどの調査も依頼できます。
また、家出に関係していそうな怪しい人物をピックアップし、その人物を徹底的に調査して家出中の子供の足取りを追うことも可能です。
探偵に依頼した場合の費用相場
人探し(行方調査)は、一定の金額ではありません。意図的に失踪したケース・何らかの事情で連絡が取れないケース・手がかりに乏しいケース・調査にかかる時間・調査の難易度など、ケースによって金額は大きく異なります。
家出調査の費用相場は、1週間調査した場合には56万円前後と言われていますが、事務所によってさまざまです。もし調査が難航して時間がかかった場合には、さらに高額になるでしょう。
「大事な子供の行方が分からない」という深刻な時に、お金のことを気にして足踏みする方は少ないかもしれません。しかし、もし「なるべく費用を抑えて捜索したい」という場合には、家出調査に注力している探偵事務所に依頼して迅速に解決してもらうか、探偵の調査と並行して自分でもとことん調査するなどの対応が必要でしょう。
探偵の調査費用が気になる方は、まずは相談窓口を利用して、料金プランや支払い方法を確認しましょう。クレジットカード払い可能な探偵事務所などもあるので、すぐに費用を準備できない方にはおすすめです。
【関連記事】
人探しを探偵に依頼した時の料金相場と安くする方法まとめ
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家出していた子供が見つかった場合に親が取るべき対応
家出していた子供が見つかっても、決して問題が解決したわけではありません。家出した原因を探って、再び同じようなことが起きないように対策を取る必要があります。
ここでは、捜索の結果、家出していた子供が見つかった場合の対応について解説します。
子供に対して大切に思っている気持ちを伝える
まずは、いなくなっている間、ずっと心配していたことを子供に伝えてください。家出の理由はどうあれ、子供としても家出している最中は心細い気持ちになっていたはずです。
「不安で仕事が手に付かなかった」「食事が喉を通らなかった」など、親として正直な気持ちを吐き出すことで、子供も「こんなに自分のことを大切に思ってくれていたんだ」と改めて感じるでしょう。
なぜ家出したのか話を聞く
次に、なぜ家出したのか子供に聞きましょう。この時は、なるべく子供の気持ちに歩み寄ってコミュニケーションを取ることが大切です。
大人からすると「何でそんなことで家出なんかするんだ」と思うような理由であっても、子供からすると、その場から消えてしまいたいと思うほど精神的ショックの大きい出来事だったのでしょう。
せっかく勇気を出して親に相談したのに、「そんなことで」と言われてしまっては、この先さらに相談しにくくなってしまいます。子供の性格なども配慮して、どんなに時間をかけてでも、真正面からお子さんと向き合いましょう。
子供の家出が解決したら、親と子供の距離感やあり方についてしっかりと見直す機会を作り、必要に応じて専門家のアドバイスを受けることも検討しましょう。
再発防止策を考える
子供が再び家出しないように、再発防止策を考えることも大切です。たとえば、両親に対する不満が原因だった場合には、夫婦で子育てについて話し合って改善する必要があるでしょう。
また、学校でのトラブルが原因の場合には学校を交えて話し合ったり、子供が心の問題を抱えている場合には民間のカウンセリングに参加したりなど、ときには第三者を交えた話し合いが必要なケースもあります。
状況に応じて取るべき判断は異なりますが、いずれにしても「どうすれば子供にとって負担にならないか」を第一に考えましょう。
まとめ
子供が家出していることに気付いたら、すぐに捜索を開始しましょう。携帯電話に連絡したり、周囲の人間に連絡したり、私物を探したりしても見つからない場合は、速やかに警察に行方不明者届を提出してください。
ただし、警察は必ずしも積極的に動いてくれるとは限りませんので、一刻も早く見つけるには探偵にも相談するのが効果的です。探偵であれば、どのような家出理由であれ、調査してくれます。聞き込み・張り込み・尾行・警察犬調査など、あらゆる手段を用いて、全国規模のチーム体制で徹底調査してもらえるでしょう。
家出人の足取りや痕跡は時間とともに消えてしまいますので、どれだけ早く動き出せるかが重要になります。あとで後悔しないためにも、まずは相談窓口を活用して、詳しい話を聞いてみましょう。
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