引っ越しの理由は人によってさまざまですが、周囲の誰にも告げずに一夜にして急にいなくなってしまうのは、借金から逃れるための夜逃げである可能性が高いでしょう。
夜逃げをされても「行方が分からないから借金が回収できない…」なんて泣き寝入りする必要はありません。急な失踪であっても逃げ先を調べる方法はちゃんとあるのでご安心ください。
この記事では夜逃げをした人を探し出す方法について紹介します。
なんとしてでも返済してもらいたいという方のために、夜逃げした人を探す必勝法を解説しましょう。
この記事の監修者
振り込め詐欺や銀行員の巨額横領事件などの捜査を担当してきた元知能犯刑事。警察署勤務時代は幅広い事件を担当。 |
調査員が20年以上のベテラン精鋭揃いで業界トップクラスの「綜合探偵社MJリサーチ」にまずはご相談ください。
・借用書がない場合
・数万円での調査
・名前しか分からない場合 など
目次
夜逃げした人の引っ越し先を確認する2つの方法
市役所に住民票の開示を依頼する
夜逃げをした人が市役所に引っ越し届を提出していれば、その情報の開示を求めて逃亡先の住所を確認できます。
夜逃げした人が律儀にそんな手続きするわけがないと思うかもしれませんが、実は意外にもしっかり住民異動を届け出るケースも少なくありません。住民票を移さないと健康保険証や公的な手当てなどを利用できなくなり、日常生活に大きな制限がかかります。引っ越し後にしばらくしてやむを得ず提出する可能性もゼロではありません。
夜逃げ後すぐに確認しても未届けになっている場合が多いですが、半年~1年後などある程度の期間が経っているのであれば調べてみる価値は十分にあると言えるでしょう。
ただし、住民票の開示は基本的に本人や家族しかできません。例外として「金銭消費貸借契約を結んだ相手への通知のため」に開示が認められているので、その関係を証明する資料として借用書や身分証明書の提出を求められます。口頭だけの約束で貸したお金の場合は、開示してもらえないという点は注意しておくべきでしょう。
簡易書留を引っ越し前の住所に郵送する
引っ越し後に住民票をすぐに提出する夜逃げ人は少ないですが、家族や友人と連絡を取れるようにするため、郵便局に転居届だけは提出するケースは意外と多いようです。
その場合は簡易書留を引っ越し前の住所に郵送し続ければ、夜逃げした人の新住所が簡易書留に記載されて戻ってくるので、そこから夜逃げ先の住所を確認することができます。
簡易書留を郵送しても初めのうちは「宛先の住所に該当する人はいない」と返されますが、それを何回か続けていれば新住所が記載されて戻ってくるので、すぐに確認が取れなくても焦らずに何度も郵送を続けるようにしましょう。
引っ越し先の確認が取れない時の対処法
周囲の人間への聞き込み
家族・勤務先・近所の住人など、引っ越し先を知っているもしくは引っ越し現場を見ている可能性がある人に対しての聞き込みは、夜逃げした人の行方を確認する重要な手掛かりです。
しかし、夜逃げした人が周囲の人に口止めをしている可能性もあります。夜逃げした人の家族や友人など関わりが深い人に対しての聞き込みは、可能であれば警戒心を持たれにくい夜逃げした人と関わりのある第三者にお願いすることをおすすめします。
また、夜逃げした人に子供がいる場合は、その子供が学校で引っ越しのことを周囲に話している可能性もあります。夜逃げした人の子供が通っていた学校の生徒への聞き込みも欠かさずにしておくと良いでしょう。
SNSを活用する
夜逃げした人の電話番号やメールアドレスを知っている場合は、その情報を基にTwitter・FacebookなどのSNSでユーザー検索をかけて、夜逃げした人のアカウントがあるかどうかを調べてみましょう。
夜逃げした人がSNSを利用していれば、そこに投稿された情報は夜逃げ先の住所を特定する重要な手掛かりになります。
もし何かの写真を投稿しているようなら、居場所をつかむチャンスです。写真に位置情報が含まれていれば写真がどこで撮影されたか確認できるので、引っ越し先の地域を特定することが可能です。
人探しサイトを利用する
インターネット上には『人探し情報共有サイト』と言って、探したい人の情報を投稿すれば他のネットユーザーから情報提供をしてもらえるサービスがあります。
投稿された情報を見て心当たりがある人が「この人ならあそこで見たよ」と教えてくれるので、手間と費用をかけずに全国から情報収集ができます。
ただし、人探し情報のサイトはデマやイタズラの書き込みも多く、悪質な業者が個人情報の収集を目的にアクセスすることもあるので、安全性は高くありません。公益性が高い団体や公的機関が公開しているサイトであれば比較的に信頼できるので、安全性の高いサイトを選んで利用しましょう。
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調査員が20年以上のベテラン精鋭揃いで業界トップクラスの「綜合探偵社MJリサーチ」にまずはご相談ください。
・借用書がない場合
・数万円での調査
・名前しか分からない場合 など
夜逃げの人探しは警察には依頼できない
法律上では夜逃げは犯罪行為と扱われない
お金を借りて返さずに逃げるという行為は民事問題であり刑事罰に問われる行為ではないため、法律上では警察が捜査をして逮捕できるような犯罪行為として扱われていません。
夜逃げをする直前に借金をした状況であれば、最初から返す意思はなかったと判断され詐欺罪として警察が動いてくれるケースもありますが、基本的にはそれ以外の状況であれば民事問題として扱われることになります。
捜索願を出せるのは親族だけ
捜索願は家族や生活を共にしている人など、以下に該当するような捜索したい人と親密な関係にある人でなければ提出できません。
- 捜索したい人物の親権者
- 捜索したい人物の配偶者
- 捜索したい人物の後継人
- 捜索したい人物の親族
- 捜索したい人物の監護者
- 捜索したい人物の福祉に関する事務に従事する者
- 捜索したい人物の同居人
- 捜索したい人物の恋人
- 捜索したい人物の雇用人
捜索願は個人の私利私欲のために利用されてしまえば犯罪行為の助長になってしまうので、誰でも提出できるわけでなく厳格な基準が設けられているのです。
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捜索願が他人には出せない理由と自力で他人を捜索する方法
他者に調査を依頼したい場合
夜逃げ者をすぐ探し出すなら探偵へ
自分で夜逃げした人を探し出す時間はないがどうしてもすぐに見つけ出す必要がある。そういった状況であれば探偵への依頼をおすすめします。
探偵は民間業者なので費用を払えばすぐに調査を開始してくれますし、自分で聞き込みをして周囲から不信感を抱かれるリスクを避けられます。近隣にビラ配りをするなど個人では難しい本格的な調査を任せることも可能です。
プロによる人探し調査は的確で迅速ですし、個人にはない人脈やネットワークを利用し情報収集が可能です。自分ひとりで調査するよりも間違いなく早く夜逃げした人の引っ越し先を特定することができるでしょう。
依頼する探偵を選ぶコツ
探偵と言っても、浮気調査や遺失物探しなど探偵によってそれぞれ得意とする分野が異なります。依頼をする際は必ず事前にその探偵の調査実績と人探しを得意としているかどうかを確認するようにして下さい。
また、依頼をすると、探偵にアドバイスをもらいながら調査の流れを決めていくことになるので、実績だけでなくあなたがその探偵を信頼できると感じられるかも依頼を任せる重要な判断材料です。
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失敗しない探偵の選び方|こんな事務所は怪しい・お金が無駄に
依頼が上手くいくかどうかは、どの探偵に依頼を任せるかも大きく影響します。急いでいる状況でも焦らず複数の候補から慎重に選択するようにしましょう。
探偵の人探し費用の相場
人探しの調査費用は解決できるまでの期間や依頼時に提供できる情報量によって変わってくるので一概にいくらとは言えません。相場としては1週間の調査で56万円前後だと言われています。
【出典:主婦の友生活シリーズ 探偵の探し方・頼み方ガイド】
探偵によって時間料金型や成果報酬型など料金形態が異なります。同じ依頼内容でも依頼先次第で費用が倍近く変わってくる場合もあるため注意が必要です。
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探偵の人探し調査の料金項目と相場|費用を安くするコツと高くなる条件
特に追加料金が原因で揉め事に発展するケースが多いので、依頼時には料金形態と費用を念入りに確認しましょう。
まとめ
お金を貸した相手が夜逃げしてしまっても泣き寝入りする必要はありません。
役所への問い合わせやインターネットの情報などから相手の居場所を調べることができます。
もし、自力で調べてみても居場所が分からない場合は、警察ではなく探偵に人探しを依頼しましょう。
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