この記事の監修者
振り込め詐欺や銀行員の巨額横領事件などの捜査を担当してきた元知能犯刑事。警察署勤務時代は幅広い事件を担当。 |
捜索願を出してもほとんどのケースで探してはもらえません。
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「自殺をしたいけど周囲の人には迷惑をかけたくない…」そんな理由から自らの行方をくらまして、誰にも見つからない場所で自殺を図ろうとする自殺志望者は少なくありません。
実際には他人に迷惑をかけない自殺方法なんて存在しませんが、自殺を考える人の大半は正常な思考が取れないほど追い詰められた状況に陥っているため、失踪という手段を選択してしまうのでしょう…。
もし周囲に失踪した人がいたら最悪の事態に陥る前に早急に見つけ出しケアをしてあげないといけません。この記事では自殺の可能性が疑える失踪の対処法についてご紹介します。
目次
失踪と自殺の関係性
日本の自殺者数の推移
近年では国内の自殺者数は年々減少傾向にありますが、それでも令和元年の自殺者数は20,169人でした。
自殺者数の年次推移
総数 | 男性 | 女性 | |
2015年 | 24,025 | 16,681 | 7,344 |
2016年 | 21,897 | 15,121 | 6,776 |
2017年 | 21,321 | 14,826 | 6,495 |
2018年 | 20,840 | 14,290 | 6,550 |
2019年 | 20,169 | 14,078 | 6,091 |
【参考:厚生労働省|平成29年中における自殺の概況、令和元年の自殺の状況】
2019年度の統計では、世界の自殺率ランキングで日本が9位にランクインしており、日本は「自殺大国」であると言えます。
統計の数字をみる限り、1日あたり60人弱が自らの命を絶っているのがわが国の現実です。
社会的に注目を浴びやすい方法であればニュースなどでも報じられますが、ほとんどの自殺は報道されていません。実は、あなたの身近でも自殺が起きているのです。
失踪者の発見件数
日本で警察に捜索願が出される件数は毎年約8万件前後なのですが、その内の4.4%の探し人が死亡後に発見されています。
【参考:令和元年中の行方不明者の状況】
4.4%と聞くと少ないと感じるかもしれませんが、20人中1人の割合なので決して軽視して良い数値ではありません。これは捜索願が出された場合のデータなので、届出がない失踪者を含めればもっと大きな数値になるでしょう。
失踪後から1週間が経過すると発見確率が大幅に減少しまうため、失踪の捜索には迅速に取りかかることが重要です。
自殺目的の失踪が疑える兆候
体に悪い症状が生じていた
食事を全くとらなくなり眠れなくなったなど、肉体的につらい状況に追い詰められていた人は、そこから逃れたい一心で失踪を試みるケースがあります。特に精神疾患や重い持病を患っている人は、自分の体の不調に耐え切れず自殺を考えてしまう可能性が高いでしょう。
また、病気ではない健康な人でも失踪前に体型が極端に変わり、疲れが取れないといつも悩んでいるようであれば、自殺の可能性も十分に疑えるので注意して下さい。
ネガティブな発言が増えていた
「自分なんか居なくなっても誰も困らない」「今の仕事じゃ将来に何も希望が持てない」「自分が生きている意味はあるのだろうか」など、自殺を考えている人は後ろ向きで自身を責める発言が多くなる傾向があります。
特に「もう死んで楽になろうかな」と直接的な発言をしている場合は、既にその人の中で自殺を選択肢として検討している状態と考えられるので、失踪後は早急に対処しなければいけません。
普段とらない行動をしていた
硬派で真面目なタイプの人が急にギャンブルへのめり込むなど、失踪前に明らかにおかしな行動を取っていた場合は、「どうせ死ぬんだから」とやけを起こしていた可能性が疑えます。
また、周りの人へ急に感謝の言葉を述べ出し家族や旧友に会いに回るといった行動も、自殺者に見られる典型的な行動なので注意が必要です。
過去に自殺未遂があった
「未遂で終わる人は本当は死ぬ気がなかったからだ」と楽観的なことを言う人もいますが、これは大間違いです。自殺する人の8割以上はその前に何かしらの行動を取っています。
自殺未遂は死にたいけど助けて欲しいという気持ちが葛藤して反映された行為なので、一度自殺未遂に及んだ人はその後も同じ行動を続けてしまいます。すでに自殺未遂をおかしたことがある人は、自殺につながってしまう可能性がもっとも高い状態であると判断できるでしょう。
「いなくなったあの人が自殺するかもしれない…。」早急に動く必要があります。
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失踪から自殺に発展した事件の例
新国立競技場の新卒現場監督が過労自殺した事件
2017年、23歳の新卒社員が工場の現場監督として月200時間以上の時間外労働を課され、それを苦に失踪をし、その後過労死自殺として発見された事件がありました。
【参考:新国立競技場の新卒「現場監督」が自殺…過酷な建設業界の労働実態】
亡くなった新卒社員は「もう体がもたない」「仕事をやめたい」と家族や友人に打ち明けていましたが、異常な長時間勤務により正常な思考がとれない鬱の状態で、仕事を辞めるという選択肢が取れずこのような悲しい結末になってしまいました…。
産科医が過労自殺した事件
2017年、東京都内の産婦人科に勤める30代の医師が半年に5日しか休暇をとれないほど残業が慢性化し、そのような労働環境を苦に失踪をして過労自殺した事件です。
その医師は疲労により交通違反を繰り返し、部屋も散乱した状態で公共料金の支払いも滞っているなど、明らかに労働により身体的に悪影響を生じている状態だったので、失踪後の自殺は労災認定されました。
静岡県警刑事部長が不倫問題で自殺した事件
2017年、不倫が原因で妻と口論になり「死んでやる」と言って家を飛び出し失踪状態となり、その3日後に自宅から2キロ離れた山中で遺体として発見された事件です。
刑事部長は不倫相手にも「関係を外部にバラす」と脅されていたことから、今後の自分の立場の危うさに絶望をして自殺行為に走ったのではないかと推測されています。
失踪があった際に取るべき対処法
警察に捜索願を出す
自殺が疑える失踪があった場合はすぐに警察に捜索願を出しましょう。失踪前の捜索者が精神疾患を患っているか自殺をほのめかす発言をしていた状況であれば、警察の捜索対象として扱われます。
捜索願の提出には色々と厳格な条件が定められているので、書類内容や提出方法の不備で時間を無駄にしないよう事前に捜索願の出し方を必ず確認しておいて下さい。
【関連記事】
捜索願の出し方|届出が可能な人と申告すべきこと
【関連リンク】
警察庁「行方不明者に関する情報提供のお願い」
個人でも調査をする
警察に捜索願を提出したら個人でも調査をしましょう。失踪者の家を訪ねる、周囲の人間に聞き込みをするなどの方法で、手がかりが見つかるかもしれません。
自殺を計画しての失踪だと遺書が残されている場合もあるので、特に室内とPCの中身は必ず隅々までチェックすることをおすすめします。
【関連記事】
人探しの方法10選!誰でも無料でできる方法と探偵に依頼した際の料金
所在確認とはターゲットを見つけること|【ケース別】人探しの方法3つ
探偵へ人探し依頼をする
探偵は調査を専門とした人探しのプロです。緊急の状態であることを伝え、依頼をすればすぐに調査に取りかかってくれますし、民間業者なので警察への捜索願のような難しい手続は必要ありません。
費用は自己負担というデメリットはありますが、依頼をすれば失踪者の発見率が高まるのは間違いのない事実です。もし依頼ができる状態であるなら、積極的に活用していくことをおすすめします。
【関連記事】
人探しを探偵に依頼したときの料金相場と安くする方法まとめ
まとめ
自殺を考えている人が失踪したとしても、失踪後すぐに自殺をするとは限りません。死に場所を決めかねている、決心がつかずに途方にくれているケースもあるからです。
失踪後すぐに捜索を開始すれば最悪の事態を回避できる可能性は十分にありますので、居なくなってしまったからとあきらめずに迅速に対処していきましょう。
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