「家族が、学校・会社に行ったきり帰ってこない…」など、急に連絡もなく出かけた日に家に帰ってこなかったら家族として心配になるでしょう。
自分でも家族の行きそうな場所を探してみたが見つからない、警察にも連絡をしたが捜索をしてくれないという人は興信所に依頼することも検討してみてください。
なぜなら行方不明者は、いなくなって1週間経ってしまうと発見しにくいという警察庁のデータが実際にあるからです。
【参考:令和元年中の行方不明者の状況】
行方不明者の捜索は、警察へ届け出る初動の早さがもっとも重要になります。ご自身での捜索も可能ですが、命の危険性があるため、興信所・探偵事務所への調査依頼をおすすめします。
しかし、「依頼にはどれくらいの費用がかかるのだろうか」「どのような調査をしてくれるのだろうか」などの疑問が浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、人探しの費用相場や調査方法、さらに興信所の選び方について解説します。
この記事の監修者
振り込め詐欺や銀行員の巨額横領事件などの捜査を担当してきた元知能犯刑事。警察署勤務時代は幅広い事件を担当。 |
料金は状況によって変わります。あなたのご状況についてお聞かせください。
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・電話、メールでの相談可能
※ストーカー等、犯罪性のある調査依頼は請けかねますのでご注意ください。
・24時間、365日対応
・安心の料金設定
目次
興信所に依頼できる人探し・できない人探し
興信所が引き受けてくれる人探しはさまざまです。下記で紹介するものが全てではないので、あくまで一例として考えておきましょう。
同時に、引き受けてもらえない依頼も紹介していきます。
家族や親族を探したい
例えば、以下のようなパターンが当てはまります。
- ずっと会っていない家族・親戚を探している
- 家出した家族を探したい
- 本当(産み)の母親に会いたい
- 認知症で徘徊した結果、行方が分からなくなった祖父母を探したい
友人や恩人を探したい
次のようなパターンでも人探しは可能です。
- 連絡先の分からない同級生を探している
- 命の恩人にお礼をしたい
- 昔お世話になった先生に会いたい
法的措置を取りたい相手を探したい
次のようなトラブルを抱えてしまった場合でも人探しが有効です。
- 給料を払わずに夜逃げした社長を探したい
- 浮気して家を出た妻を探したい
- 養育費の支払いを止めた元夫に会いたい
犯罪性がある人探しは受けてもらえない
犯罪性のある人探しとは、例えば「ストーカー」「DV」「虐待」などにつながりかねない人探しのことを言います。
つながりの薄い他人からの依頼や、意図のはっきりしない人探しは断られる可能性があります。
嘘をついて依頼を受けてもらえたとしても、途中でバレてしまった場合、調査を打ち切られてしまう可能性が高いので、やめておきましょう。
興信所・探偵に人探しの依頼をする時の費用相場
人探し調査の依頼をした場合、1週間の調査で56万円前後の費用がかかります。
【出典:主婦の友生活シリーズ 探偵の探し方・頼み方ガイド】
決して安い金額ではありませんが、ここまで高額になるのは、たくさんの情報を集めるために多くの調査員を導入する必要があるからです。
ただし、この金額はあくまでも相場です。実際の費用は調査内容や調査日数によって変わりますので、正式な依頼前にどの程度費用がかかるのか興信所の担当者に確認するようにして下さい。
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探偵の人探し調査の料金項目と相場|費用を安くするコツと高くなる条件
興信所の3つの料金体系
探偵の料金体系には「時間料金型」「パック料金型」「成功報酬型」の3種類があります。
時間料金型
時間料金型は、調査員が実際に稼働した時間に対応する料金体系です。
1日あたりの稼働時間は、1時間で済むこともあれば10時間以上となることもあります。
時間料金型を採用している興信所では、1日の基本料金を設定し、基本料金+延長料金という料金体系を取ることが一般的になっています。
時間料金型は長期間になると割高になることがデメリットです。
探している人が大体どのあたりにいるか把握している場合など、短期間で調査が終了することが予想される人におすすめです。
バック料金型
パック料金型は、人件費、交通費、宿泊費、機材費等、人探しに必要な料金があらかじめ一括で設定されている料金体系です。
時間料金型では調査時間が多くなるにつれて費用も高くなりますが、パック料金型であればそのようなことはありません。
しかし、仮に短期間で調査が終了してしまった場合は、時間料金型の方が費用が少なくて済みます。
探している人の手がかりが少なく、調査が長期にわたることが予想される人におすすめの料金体系です。
成功報酬型
成功報酬型は、まず基本料金を支払い、調査によって人を探し出せた場合のみ成功報酬を追加料金で払う料金体系です。
3つの料金体系の中でもっとも依頼者にとって都合がいいものに見えますが、何を成功と見なすのか、認識の違いにより興信所とトラブルになる場合がありますので注意が必要です。
依頼者にとっては実際に面会することを成功と考えていたとしても、興信所は失踪者が亡くなっていることが分かった場合にも成功と考えます。
失踪者の居場所は分かったけれど、探されていることを知られたために別の場所に移動してしまう場合なども考えられます。
所在地は分かっても面会することは困難でしょう。
興信所の料金が決まる2つのポイント
興信所の料金は、調査の難易度が上がれば上がるほど高くなります。難易度が上がるにつれて、調査に日数や人員を必要とするからです。
調査難易度が高いか・低いかを決めるポイントは「行方不明者の現在の状況」と「行方不明者の情報」です。
行方不明者の現在の状況
「行方不明者がどこかで一般的な生活を迷っているか、それとも逃げているか」「行方不明者が捜索されていることを知っているか否か」によって人探し調査の難易度が異なるため、調査費用にも影響することがあります。
仮に行方不明者が小学校時代の恩師である場合、依頼人が行方を知らないだけで対象者は日常的な生活を送っている可能性が高いでしょう。
このようなケースでは、捜索難易度は比較的低く、興信所に支払う料金は低くなることが想定されます。
しかし、ある日突然失踪した人を探す場合、見つからないような行動を取り、場所も転々としている可能性が高いため、ある程度の人数で実地調査をする必要があり、料金が高くなる可能性があります。
行方不明者の情報
行方不明者の情報量が少なく、情報の質が悪い場合には料金が高くなる場合が多いでしょう。
人探しの場合、公的な資料や各興信所独自のルートから情報を調べる方法と、人を現場に派遣して聞き込みをするなどの方法で実地に情報を得る方法があります。
行方不明者の年齢や住所、職業などが分かっている場合には、公的な資料だけで発見できる場合もあり料金も安くなりますが、情報が曖昧な場合は調査員を派遣する必要があるため、料金は高くなるでしょう。
興信所に人探しを依頼する際には以下のような情報を事前に準備しておくことをおすすめします。
- 氏名・生年月日・住所
- 写真(顔がはっきりと分かるものと、全身が分かるもの)
- 使用車両の車種とナンバー
- 携帯電話番号
- 趣味嗜好
- パスポート・保険証・キャッシュカードなどを所持しているか否か
- 失踪したのであればその時の所持金
- かかりつけの病院
- 職場・学校・人間関係でのトラブル
- パソコン・携帯電話内の情報
人探しの依頼をする時の興信所のチェックポイント4つ
ここでは調査力の高い興信所の選び方についてまとめました。
①過去の実績を見てチェック
興信所のホームページを見て、どのくらい人探しの調査をしているのか過去の実績を確認しましょう。人探し調査の解決実績がトータル1万件を超えていれば、経験も確かなため調査力に問題ないと言えます。
②ベテラン調査員かどうかチェック
調査員がベテランなのかも興信所を選ぶ上では重要なポイントのひとつです。なぜなら興信所の中には、アルバイトを調査員にしている場合もあるからです。
当然ですが、ベテランとアルバイトでは同じ調査時間でも調査力に大きな違いがあります。
興信所に依頼をする前にアルバイトは所属しているのかを調べるか、興信所へ相談に行った時などに、実際には誰が調査に当たってくれるのかを確認しましょう。
③TVなどのメディアで紹介されているかチェック
TVなどのメディアから調査依頼をされているかどうかもウェブサイトで確認しましょう。TVなどのメディアで紹介されている興信所は、調査力が高いことの裏付けでもあるからです。
④興信所調査員の人数をチェック
人探しの調査には人数が必要です。
調査員の少ない興信所だと、依頼を受けている案件の数によっては人探し調査に人数を投入できない場合もあります。
人探し調査を依頼するなら調査員の数が多い興信所に依頼をしてください。
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「あの人に会いたい…」人探しのプロにお任せください。
興信所の費用が心配な方も、調査員が20年以上のベテラン精鋭揃いで業界トップクラスの「綜合探偵社MJリサーチ」にまずはご相談ください。
・電話、メールでの相談可能
※ストーカー等、犯罪性のある調査依頼は請けかねますのでご注意ください。
・24時間、365日対応
・安心の料金設定
興信所が行なっている人探し調査の方法
ここでは、実際にどのような方法で人探し調査が行なわれているのかについて解説します。
各種資料調査
興信所では、図書館の書籍、新聞記事、過去の電話帳、そのほか公的資料などを用いて行方不明者の情報を集めます。
行方不明者の情報が多く、正確性も高い場合には資料調査のみで居場所が判明する場合もあるでしょう。
資料調査では公的機関の情報を用いますが、場合によっては興信所独自の情報網を使用する場合や、どうしても必要な書類がある場合には興信所調査員が交渉し、手に入れる場合もあります。
インターネット調査
インターネットを利用して情報を得る場合もあります。
比較的手軽な方法ですが、なかなか探している人の情報を得られなかったり、得られたとしても不正確な場合が多かったりします。
聞き込み
調査対象者の居場所を知るであろう重要な人物を探し出し、その人物に対して聞き込みします。
聞き込みには、2種類の方法があります。行方不明者のコミュニティー関係の人たちに直接行う「直調(ちょくちょう)」と、大量の相手に電話を通じて行う「電調(でんちょう)」です。
特に行方不明者が逃げているような場合には、探していることを認知されないために興信所調査員が培ったノウハウや会話テクニックが重要になります。
人探しをご自身でする場合と興信所に依頼した場合に一番差が出るところと言えるかもしれません。
ポスター配り
ポスターを作成し情報を集める場合もあります。作成したポスターは聞き込みの時に配られるか、行方不明者の情報が手に入りそうな地域で配布します。
張り込み・面取り
行方不明者の居場所が分かった際に、本人確認をするための作業が張り込みと面取りです。
張り込みとは、行方不明者を見張るために待機をすること、面取りとは、行方不明者が本人だと確認することを言います。
調査員の業務の中でも面取りはもっとも重要なもののうちのひとつです。過去の写真などを参考に、年月の経過や化粧などで顔が変わっていたとしても、骨格の形などから本人確認をします。
自分でできる人探しの方法
初恋の人や恩師など、緊急性が高くない場合には興信所に依頼せずに、以下の方法で人探しができます。
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①家族・友人・知人に連絡をする
携帯やメールなどで行方不明者と関わりがある人と連絡を取り、行方不明者がどこに行ったのか知らないか聞いてみてください。場合によっては何か手がかりが掴める可能性もあります。
②行方不明者が行きそうな場所を探す
以下の場所を探してみましょう。
通学路 | 学校 | 塾 |
習いごとをしている場所 | 図書館 | 最寄りの駅 |
コンビニ | スーパー | ファミレス |
ファーストフード店 | カフェ | カラオケ |
ネットカフェ | ゲームセンター | デパート |
ショッピングモール | ホームセンター | ランニングコース |
ゴルフ場 | 勤務先 | よく行くお店(飲食店など) |
上記以外でも行方不明者の行きそうな場所はあるかもしれません。
少しでも可能性がある場所には実際に足を運んでみましょう。
③ビラやポスター・新聞広告で呼びかける
ビラやポスターを作成し、駅前など人通りの多いところで配る、1件1件ポスティングをする、人目の付くところに貼り出すなどの方法で、本人の現在の居場所を知る人物に対して呼びかけることもできます。さらに新聞広告で呼びかける方法もあります。
枚数や掲載する広告などによって費用が異なりますので、ビラやポスター、新聞広告の利用を考えている場合は、よく比較検討しましょう。
④捜索願を提出する
緊急性の高い人探しの場合は、警察に捜索願を提出してください。もし職務質問中やパトロール中に偶然行方不明者を発見した場合には、捜索願が提出されていることを本人に伝達してくれます。
ただし、誘拐・事故などの事件性がないと積極的な捜査はしてくれません。
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⑥インターネット掲示板で探す
インターネット掲示板に本人情報と探している旨を書き込みして、行き先に関する手がかりを集めましょう。
- 名前
- 身長
- 服装
- 写真
- 行方不明になった日付
- 行方不明者を最後に見た場所
ただし、写真をインターネットにアップしてしまうと一生残ってしまう可能性があるので、本人のことを考えてから載せましょう。
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⑦SNSで情報を集める
Twitter・Facebook・Instagramなどの、全世界の人とやり取りができるSNSを利用して探したい人の情報を手に入れましょう。SNSなら、たまたま見たという人や現在もつながりがあるという人から有力な情報をもらえる可能性があります。
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⑧アプリで居場所を発見できる可能性もある
行方不明者の携帯にiCloud(アイクラウド)のアプリがダウンロードされている。かつiCloudのアプリの中の「iPhoneを探す」・「位置情報」がオンになっている場合であれば、行方不明者の居場所を知ることは可能です。
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興信所とのトラブルを避けるためには
興信所を名乗る業者の中には、悪質な業者がいたり、ずさんな調査をしていたりするところもあり、依頼者がトラブルに見舞われてしまうケースは少なくありません。
悪質な興信所には以下のような特徴があります。トラブルを避けるためにも、以下の内容に当てはまった場合は、別の興信所に依頼をした方が良いでしょう。
- 高過ぎる成功率を宣伝している
- 格安の料金を謳っている
- 依頼者との面談場所が喫茶店やファミリーレストランなど事務所以外の場所である
- 詳細な調査方法を事前に説明しない
- 現場の写真などは企業秘密だと言って見せない
まとめ
家族が帰宅しない、大切な人の行方が分からなくなってしまった場合は、周辺の捜索とあわせて警察に捜索願を出しましょう。
警察が本腰を入れて捜索してくれない場合は、興信所への依頼も考えるべきです。
また、警察の捜索対象にならないような依頼、たとえば「恩師に会いたい」「昔の友人や恋人と連絡を取りたい」などの人探しでも、興信所なら対応してくれます。
人探しの要望は、信頼できる興信所に依頼しましょう。
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