家出人の行き先の検討が全くつかず、本人と連絡も取れないとのことであれば、本格的な捜索を検討すべきです。特に、家出してから長時間が経過している場合は、事件に巻き込まれている可能性もいよいよ考慮しなければなりません。
家出をして帰ってこなければ、必ずどこかで寝泊りをしていることになりますが、実はこの家出人が向かう先の傾向としてよく挙げられる場所が複数あります。家出時の状況を改めて洗うことで、その複数の中からある程度まで行き先を絞り込むことが出来るかもれません。
本記事ではそんな行き先の一覧を記載するとともに、家出時の状況別で向かいやすい場所についても解説します。ぜひ参考に、家出人の現在の居場所の検討をつけてみて下さい。
※本記事は家出の行き先を推奨するものでなく、あくまでも家出人の行き先の手がかりを掴むためにまとめたものになります。 |
ただし、警察の場合、事件性が低いケースでは捜索願を提出しても捜索してくれない恐れがあります。
一方、探偵であれば以下のようなメリットが望めますのでおすすめです。
- 警察が捜索してくれない案件でもすぐに探してもらえる
- 調査のノウハウを活かして早期発見が望める
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目次
家出した人の主な行き先一覧
家出人の年齢や生活環境によって、行き先も異なります。以下ではそんな主な行き先や、そこに行きやすい人の傾向などを解説します。
友人の家
仲の良い友人宅ならば、安全に、寝食に困ることなく長時間お世話になることが可能です。また、家出する原因となった出来事や心に抱えたモヤモヤを友人に向けて吐き出すことが出来るために、ストレスを解消させるにもうってつけかもしれません。
あまりにも長時間居座りすぎると友人側も「いつまでいるのだろう?」と考えるようになったり、友人だからこそ、家出人の帰りを待つ側の気持ちも考慮し「そろそろ帰ったら?」と声をかけてくれることもあります。
発見のしやすさ | ★★★★☆ |
安価度 | ★★★★★ |
ここに行く可能性が高い人 |
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実家
両親はいくつになっても我が子がかわいいものですし、そんな我が子に「一時的に泊めて欲しい」と言われたら、拒絶する理由はないでしょう。むしろ、家出するほど心を病んだ何かがあったのかと心配し、長期的にかくまって献身的に支えようとするかもしれません。
ただし、両親に心配をかけまいと考える方は逆に実家を行き先に選択しにくくなりますし、例え家出をしても実家から連絡をもらえる可能性が高いと思われます。
発見のしやすさ | ★★★★★ |
安価度 | ★★★★★ |
ここに行く可能性が高い人 |
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浮気相手の家
家出人に浮気の疑いがある時は、浮気相手が既婚者という場合を除き、真っ先に浮気相手の家に行く可能性が高いです。
浮気相手も家出人のことを良く思っているならば、願ったり叶ったりと言わんばかりに満足いく衣食住を用意してくれるでしょうし、心配している人間の気持ちを考える間もないほど有意義な夜を過ごせることでしょう。
発見のしやすさ | ★★☆☆☆ |
安価度 | ★★★★★ |
ここに行く可能性が高い人 |
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ファミレス・ファーストフード店
24時間営業している大手ファミリーレストランやファーストフード店へはいつでも入店が可能で、安価のコーヒー1杯、またはドリンクバーなどを注文することで長時間居座ることが出来ます。
しかし近年では、寝ているお客さんの追い出しを徹底しているお店も増えてきました。机に伏して長時間いるだけで起こされることもあるので、滞在できるのはせいぜい1日程度でしょう。
発見のしやすさ | ★★★☆☆ |
安価度 | ★★★☆☆ |
ここに行く可能性が高い人 |
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漫画喫茶(ネットカフェ)
安価で仮眠や軽食やシャワーも済ませることができる漫画喫茶は、24時間営業しているということもあり、家出後に足を運びやすい場所の一つです。
漫画喫茶の中には長期滞在するほど安く泊まれるプラン(半年以上の利用で1日2,000円程度)もあり、中には女性専用エリアを設けているところもあります。
人によっては漫画喫茶から出勤、漫画喫茶へ帰宅という生活を1年以上も続けています。狭さや、完全半個室空間に慣れてしまえば、意外にも快適なのかもしれません。
発見のしやすさ | ★★★☆☆ |
安価度 | ★★★★☆ |
ここに行く可能性が高い人 |
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ホテル
宿泊可能な施設といえばやはりホテルでしょう。布団があり、ルームサービスがあり、お風呂やテレビもあり、冷暖房も完備しており、まさに至れり尽くせりの環境が整っています。
利用料はビジネスホテル1泊4,000円~、ラブホテルは1泊6,000円~、カプセルホテルは1泊2,000円~程度で、周囲に頼るあてがない場合にホテルを利用するにしても、相当お金に余裕がない限り長期化することは珍しいと言えます。
発見のしやすさ | ★☆☆☆☆ |
安価度 | ★☆☆☆☆ |
ここに行く可能性が高い人 |
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山の中
テント設営・テント泊のスキルがあれば、山の中での長期宿泊が可能になります。しかし、野外泊の知識に長けていないと冬場は凍死するリスク、夏場は熱中症や食中毒などにかかるリスクがあります。滅多にないことですが、野生動物に襲われるリスクも考慮しなければなりません。
山の中は電波が届きにくい上、指定キャンプ場にでもなっていない限りは電気を使うことが困難になるので、携帯電話の充電は行えず、結果的に音信不通になります。発見される可能性も低いので、帰りを待つ側の心境は大変不安なものになります。
発見のしやすさ | ★☆☆☆☆ |
安価度 | ★★★★★ |
ここに行く可能性が高い人 |
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車の中
お金をかけずに寝泊りできる完全個室、それが車の中です。ガソリンさえあれば冷暖房も使用でき、携帯電話を充電することも可能です。ただし、長期的に車中泊をする場合、それなりにガソリン代やシャワー代がかかります。
寝心地も決して良いとは言えないので、家出をして車中泊をした後は比較的早期に帰宅することが多いです。
発見のしやすさ | ★★★☆☆ |
安価度 | ★★★☆☆ |
ここに行く可能性が高い人 |
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橋の下
よくホームレスが寝泊まりしていることがありますが、橋の下は意外に野宿に適しています。橋が屋根がわりになるのでテントがなくても雨を凌ぐことが出来、草の中で寝ていたとしても、そこを通る人間は滅多にいないので人目はあまり気になりません。ただ、あくまでも野宿は野宿なので、長期滞在することはなかなか難しいでしょう。
発見のしやすさ | ★★☆☆☆ |
安価度 | ★★★★★ |
ここに行く可能性が高い人 |
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公園
公園の遊具の中、またはトイレも屋根があるので野宿自体が不可能なわけではありません。日中は子供やその母親などが行き来し、長時間そこにいるだけでどうしても不審者という目で見られてしまいます。
家出をしたのが幼い子供の場合は、「ここなら親に見つけてもらえる」という心理状態のもと公園に足を運びやすい傾向があります。
発見のしやすさ | ★★★☆☆ |
安価度 | ★★★★★ |
ここに行く可能性が高い人 |
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神待ち掲示板で知り合った人の自宅
家出した少年少女が寝る場所を求めて「家出中なので誰か泊めてください」などとネット上に書き込みをし、それに対し全くの他人が「家においでよ」とレスポンスをすることがあります。
この仕組みは「神待ち掲示板」などと呼ばれており、家出人に対して声をかける人間の多くはわいせつ目的であるため、利用する未成年者にとっては非常にリスクがあります。
発見のしやすさ | ★☆☆☆☆ |
安価度 | ★★★★★ |
ここに行く可能性が高い人 |
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ゲームセンター・パチンコ店
家出中にはなぜか、孤独を忘れさせてくれるくらいの騒がしい環境が心地よく感じられます。ゲームセンターやパチンコ店の騒音はまさに家出人にとっては最高のBGMかもしれません。
そもそもゲームが好きな人やパチンコが好きな人にとっては、騒音などは気にならず、1日中いても飽きないと感じられるかもしれません。しかし当然ながらそういった人はゲームやパチンコに出資をしようと考えます。その資金がなくなり次第、しょぼくれた顏をして帰宅するでしょう。
発見のしやすさ | ★★☆☆☆ |
安価度 | ★★☆☆☆ |
ここに行く可能性が高い人 |
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ナンパしてきた人の自宅
特に若い女性にありがちなのが、ナンパされ目的で街をうろつき、声をかけてきた男性宅に泊まるという行為です。こちらも「神待ち掲示板」同様、男性としては「泊めてあげるんだからそのかわりに性交渉をさせて欲しい」という下心があり、実際に犯罪にまで発展したケースが多くあります。
発見のしやすさ | ★☆☆☆☆ |
安価度 | ★★★★★ |
ここに行く可能性が高い人 |
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暴力団の事務所
ごく稀なケースですが、暴力団の事務所に身を置いているケースもあります。一部の暴力団は、組織に引き込むべく家出中の非行少年を対象に「事務所に来ないか」と声をかけることがあります。
発見のしやすさ | ☆☆☆☆☆ |
安価度 | ★★★★★ |
ここに行く可能性が高い人 |
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番外編:移動中
家出ついでに小旅行をしようと考える人は、車で走行中だったり、夜行電車の中にいたりと現在進行形で移動している可能性も多いにあり得ます。このパターンは家出人の気分次第で行き先がコロコロ変わるので、特定することは非常に困難です。行き先を特定しようとするより、本人と連絡を取る方法を優先で考えたほうが良いでしょう。
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家出時の状況や手がかりから行き先を調べる方法
ここでは、家出時の状況によって異なる行き先例をいくつか解説します。
家出人と喧嘩をした場合
家出の原因が喧嘩の場合は、家出人とどのような間柄であるのかにもよりますが、比較的近距離でプチ家出をしているだけの可能性が高いです。
恋人という間柄であれば、家出人があなたと仲直りしたいと思っているのであれば二人にとって思い出の場所におり、あなたが見つけ出してくれるのを待っている可能性もあります。なお、浮気が原因での喧嘩の場合はここぞとばかりに浮気相手の元に向かったかもしれません。
親子喧嘩であれば、知人宅に身を寄せているケースが最も多くみられます。
家出人の所持金が少ない場合
突発的な家出で、ろくにお金を持たずに家出をした場合は当然、遠方に向かうことは困難になります。そのため、家出を行った場所からせいぜい数キロ以内に短時間だけ身を隠すというケースが多くあります。
具体的な行き先としては、近所ゲームセンター・パチンコ店・コンビニ・本屋などが比較的多い傾向にあります。
家出人の貴重品や着替えがない場合
生活に必要なものを持って家出をした場合は、長期的に帰ってこない可能性を考慮し、捜索は屋外ではなくホテル・実家・友人宅などの屋内、それも長時間身を置ける場所に絞って行うべきでしょう。
また、深刻な持病があり常備薬も一緒に持っていった場合は、かかりつけの病院にすぐ行ける距離(30分程度で向かえる距離)の範囲内にいることが多くあります。
【関連記事】家出に必要な持ち物|残された持ち物から手掛かりを探る方法
家出人が子供である場合
子供の行き先として多いものは、友人宅・ゲームセンター・コンビニ・公園や橋の下などの野外です。
大人とは違って宿泊施設に泊まれるだけの金銭的な余裕があるわけではなく、また「探し出してほしい。けれども自分から帰る勇気はない。」といった心情でいるので、比較的すぐに親が検討がつく場所に身を隠しているケースが多くあります。
特に幼い子供は長時間外出させておくと誘拐や事件に巻き込まれるなどのリスクが高まります。なるべく早急に保護することを考えましょう。
家出人が子供を連れて家出した場合
例えば、妻と喧嘩して子供を連れて家出をしたようなケースでは多くの行き先が実家となっています。次いで、普段からよく名前が出てくる友人宅、ホテルなども多くあります。
子供が小学生、中学生であれば学校に通わせられる範囲内の距離を捜索してみましょう。
子供がまだ赤ちゃんの場合は、世話をしなければならないという心理的状況から、ほとんどの場合は土地勘のない遠方へは行かないはずです。
【関連記事】子連れ家出の原因|家出した妻子を早期帰宅させるための知識まとめ
家出人が精神疾患を患っている場合
家出人本人が家出したことに自覚が持てないような場合は、行き先に関して検討をつけることも困難になるため、深刻な病気の場合は特に警察への捜索願を届け出たほうが得策でしょう。
案外近所で見つかったというケースも多くありますが、近所で保護することが出来たらその時には捜索願を取り下げればいいだけのことです。
【関連記事】うつ病と失踪の危険な関係性|うつ病の人が失踪したときにとるべき5つの行動
家出人が高齢の場合
高齢者でも、車を運転できる人もいれば認知症等の病気により介護が必要な人もいたりと、同じ年齢層であっても家出の状況や原因は異なります。
特に持病がなく突破的な家出の場合は仲の良い友人宅、定期的に老人ホームに通っている場合は老人ホームを行き先とすることが多くあります。
また稀ですが、余命を宣告されたなど病気を苦に自殺するつもりで家出した可能性もあります。
いずれにせよ、高齢ということでそこまで遠方には行けないにしても、若い人ほど体の自由がきくわけではないので、事故に巻き込まれる危険性を考慮するとやはり早めに保護できるように捜索の初動も早めが望ましいと言えます。
【関連記事】認知症による徘徊で行方不明|1日も早く発見するべき理由と捜索方法
【重要】事件性が高い場合
遺書が見つかった、多額の借金が書かれた借用書が見つかった、家出するような状況でもなかったのにこつぜんと姿を消したなど、明らかに家出人本人の身が危ぶまれるような事態の時には、セルフ捜索ではなく調査のプロによる捜索を一刻も早くに開始すべきです。
【関連記事】自殺の疑いがある失踪の特長|最悪の事態を避けるための対処法について
家出人の行き先が全く見当もつかず、安否も不明な場合に取るべき行動
何の手がかりもなく、姿を消してから長時間が経過しているという場合は、事件の線も考えて本格的に捜索していく必要があります。そんな時に頼りになる2つの組織をここではご紹介します。
警察に捜索願を届け出る
「これは単なる家出ではなく事件だ」と判断した時には、警察に行き、家出人の捜索願を届け出るのが一般的です。しかし警察は事件性があると判断した時にしか本格的な捜索を行ってくれません。
つまり、行方不明であるという証拠や事件に巻き込まれたという証拠を提出したり、家出人がいたとみられる現場から血痕が見つかるなどしない限りは、捜索に踏み切ってはくれません。
家出人が13歳未満であれば捜索に積極的になってくれるケースもありますが、このあたりの判断は、捜索願を出す側にとっては非常にシビアなものになります。
探偵に所在調査依頼し早急に捜索する
捜索の対応が遅い警察とは対照的に、探偵であれば所在調査依頼を受けたその瞬間からすぐに捜索を行うことが可能です。もちろん調査費用は自己負担となりますが、家出人の安否が気がかりであるという場合は警察に任せる以外の捜索手段も必ず検討すべきです。
まとめ|家出の行き先には家出人の心理も関係する
お伝えしてきたように、家出人によって、「もう絶対家に帰りたくない」と考える人もいれば、「家出してみたけれど本当は早く迎えにきてほしい」と考える人もおり、その心理は様々です。
家に帰りたくない気持ちが強い人はなるべく遠くに行こうとしますし、見つけてほしいと望む人は周囲がすぐに予測できそうな場所に滞在していることが多いです。
家出人が何を考えているのか、探す側が理解を深めることで、おのずと行き先が判明するパターンもありますし、判明しないにせよ、家出人の気持ちを理解しようとする行動は必須になります。
なぜなら、無事に発見できて家に帰ってきたとしても、意思疎通ができないことにより家出が再発してしまうリスクがあるからです。そんな家出人の心理に関する詳細は、以下の記事をご覧ください。
【関連記事】
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