「帰宅したら妻がいなくなっていた…」「書き置きがあって、連絡がつかない」などでお悩みではありませんか?
家出の原因によっては数時間程度で帰ってくることもありますが、音信不通の状態でいつまで経っても帰ってこなかったり、事件や事故に巻き込まれたりすることもあります。取り返しのつかない事態になる前に、すぐに動いて行き先の手掛かりを掴みましょう。
この記事では、妻が家出した場合の対応、妻の家出先や家出理由などを解説します。
この記事の監修者
振り込め詐欺や銀行員の巨額横領事件などの捜査を担当してきた元知能犯刑事。警察署勤務時代は幅広い事件を担当。 |
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ただし、警察の場合、事件性がない限り積極的な捜査は望めません。
一方、探偵であれば、夫婦喧嘩や離婚トラブルなどが原因の家出でも、すぐに動いてくれます。
探偵に相談するメリットは以下の通りです。
- 警察が積極的に動いてくれない案件でもすぐに探してもらえる
- 調査のノウハウを活かして早期発見が望める
- 手がかりが少なくても見つかる可能性がある など
家出した妻も、本心では「自分のことを分かってほしい」「話を聞いてほしい」と思っているはずです。
探偵事務所の相談窓口なども活用して、早急に居場所を見つけ出しましょう。
家出した妻を探す際は、20年以上の調査実績の「綜合探偵社MJリサーチ」にご相談ください。
・24時間・365日対応
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※ストーカー等、犯罪性のある調査依頼は請けかねますのでご注意ください。
目次
妻が家出した経験はある?夫100人にアンケート
まずは、妻が家出した経験のある夫100人にアンケートを取りましたので、その結果を紹介します。
妻が家出してしまったことはありますか?
アンケートによると、「約10組のうち2組の夫婦は、妻が家出したことがある」という結果になりました。夫婦間で家出にまで発展するトラブルが一定数発生していることが分かります。
妻が家出してどのような対応を取りましたか?
- 妻に謝った
- しばらく待った
- 自分で心当たりの場所を探した
- 妻の実家に電話した・迎えに行った
- 妻の友達に心当たりの場所を聞いてみた
何もせずに待ったという方もいれば、自ら捜索に動いたという方もいます。ケースにもよりますが、事件や事故に巻き込まれている可能性もありますので、妻が家出した際はすぐに捜索に動くことが大切です。
家出した妻が帰ってくるまでにどのくらいの時間がかかりましたか?
アンケートによると、家出して半日以内に帰ってきたケースが最も多いという結果になりました。全体的にみると、約70%は家出して半日以内に帰ってきていることが分かります。
家出した妻に対してどのような感情を抱きましたか?
- 悲しくなった
- 離婚を考えた
- 妻に対して腹が立った
- 妻の安否が心配だった
- ほっとけばいいと思った
辛い思いをした方もいれば、腹を立てたり離婚を考えたりした方もいます。家出中に離婚することも可能ではありますが、まずは妻が無事なのかどうか居場所を捜索することが大切でしょう。
家出した時はどこにいるの?妻100人にアンケート
次に、家出した経験のある妻100人にアンケートを取りましたので、その結果を紹介します。
家出の原因はなんですか?
- 夫が家庭に無関心だった
- 夫と喧嘩してむかついたから
- 夫に嫌気がさして限界が来たから
- 夫が職探しをせず、姑との同居なども辛かったから
- 祖母がキツく当たってきて、夫も相談に乗ってくれず辛かったから
家庭での夫の振る舞いについて、不満が溜まりに溜まって爆発したケースが多いという結果になりました。また、姑とのトラブルなどが家出の原因になっているケースもあります。
家出中どこに滞在していましたか?
- 実家
- 一人暮らしの友達の家
- 漫画喫茶
- ホテル
- 車の中
住み慣れた実家や友達の家などのほか、漫画喫茶などの宿泊可能な場所に滞在していたという方もいます。長期間の家出の場合は難しいかもしれませんが、数時間程度の家出であれば車の中に滞在することも可能です。
家出してから帰る決心がついたきっかけはなんですか?
- 寂しくなったから
- 夫が迎えに来たから
- 夫が謝ってきたから
- 夫に無理やり連れ戻されたから
- 夫とキチンと話しをつけて仲直りできたから
- 捜索願を出されてパトカーに囲まれたから
- 気持ちが落ち着いて、ほかに帰るところもないから
- 自分が家を出るのではなく、夫を家から追い出したいと思ったから
家出中に夫と連絡を取ってやり取りしたり、家出先に夫が来たりして仲直りしたことで帰る決心をつけたという方もいます。
一方、夫に強引に連れ戻されたり、仕方なく家に帰ることを決めた方などもいますが、いずれにしても家出の原因について一度は話し合う必要があるでしょう。家出の原因が解決できない場合、再びトラブルになって家出に発展する恐れがあります。
妻が家出してしまった場合にすべき7つのこと
ここでは、妻が家出してしまった場合の対処法を紹介します。
1:連絡手段があれば連絡する
もし携帯電話が通じるのであれば、まずは連絡をして、心配している旨を伝えましょう。
しかし、すぐに電話に出てくれないこともあり得ますので、そのような場合はメールやLINEなどで「落ち着いたら我が家に帰ってきてほしい」などと、あなたの気持ちを伝えてください。
もし妻の家出理由に心当たりがあるのであれば、感情的にならずに謝罪することも大切です。
また、妻が電話に出てくれたり返信が返ってきたりして、今どこにいるのか分かっている状態であれば、妻の気持ちが落ち着くまでそっとしておくのも良いかもしれません。
2:妻が持ち出したものを確認する
妻と連絡がつかない場合は、妻が持ち出したものを確認してみましょう。
失踪宣告書(※)や遺書など、夫宛の手紙が置いてある可能性もありますので、デスク周り・室内やクローゼット・タンスの中などもくまなくチェックしてください。
計画的な家出や長期間の家出であれば、貯金通帳・身分証・衣類などが必要になります。
これらが無くなっていなければ、何らかの事件や事故に巻き込まれた可能性もあるでしょう。その場合は、一刻も早く警察に捜索願を出して、妻の家族に対しても連絡してください。
また、以下のようなものが残っていれば、そこから手がかりを得ることもできます。
- 手帳:予定・会う人物・宿泊場所など
- PC:履歴から宿泊場所・予約の履歴など
- ゴミ箱:捨てられたメモ・手紙・督促状など
※失踪宣告書 家出人が家出する際、「事件性がないこと」や「自殺の意思がないこと」などを示すために残す書き置きのこと。 |
生命の危険があるため特異行方不明者として積極的な捜索が期待できます。
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置き手紙を残して失踪した人の心理と置き手紙発見後の対処法まとめ
3:妻のSNSを確認する
もし妻がTwitterやInstagramなどのSNSを利用しているのであれば、確認してみましょう。あなたが見ていないと思って、書き込みをしている可能性があります。
投稿された画像の位置情報などから、居場所を突き止めることができるかもしれません。
4:妻が行きそうな場所を探す
妻が行きそうな場所を探すのもひとつの方法です。
短期間の家出であれば、友人の家やファミレスのような気兼ねなく居られる場所にいる可能性があります。一方、長期間の家出であれば、実家や浮気相手の家などの安定して居られる場所にいることが多いようです。
5:妻の勤務先に連絡する
妻が会社勤めしている場合、家出期間中も出社している可能性がありますので、勤務先に連絡してみましょう。
妻が出社していれば、ひとまず元気にしていることは確認できます。一方、出社しておらず無断欠勤という場合は、事件や事故に巻き込まれた恐れがありますので、すぐに捜索願を出してください。
不審な点があれば、探偵に依頼して調査を依頼すると良いでしょう。
6:警察に捜索願を出す
書き置きなどもなく、事件や事故の可能性がある場合は、手遅れになる前に警察へ捜索願を出してください。
警察は、事件性や自殺の危険がある「特異行方不明者」に該当する場合はすぐに捜索してくれます。しかし、「失踪宣告書に身の安全や居場所が記されている」というような「一般家出人」に該当する場合は積極的に捜索してくれません。
なお、警察のデータベースに家出人に関する情報登録はされますので、万が一事件に巻き込まれるなどした場合には連絡が来る可能性もあります。したがって、捜索願は出しておきましょう。
【関連リンク】
行方不明者に関する情報提供のお願い|警察庁
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7:探偵に調査を依頼する
事件性のない家出に関して、警察は積極的に捜査を行いません。ただ待つばかりでは時間を浪費してしまいますし、その間に妻の身に危険が及ぶ可能性もあります。
ただし個人で捜索するにも限界がありますので、人探しについて独自のノウハウを持っている探偵に調査を依頼するのが有効でしょう。探偵であれば、あなたの家に残されたほんの小さな手がかりからでも、妻の居場所を見つけてくれる可能性があります。
また、「家出人の発見率が最も高いのは失踪後1週間以内」と言われており、その後は発見率も大きく低下してしまうそうです。相談窓口を受け付けている探偵事務所も多いので、まずは緊急性があるかどうかも含め、相談してみてください。
【参考】
令和元年における行方不明者の状況について|奈良県警察
警察よりも柔軟で徹底した捜索が期待できるでしょう。
【関連記事】
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家出した妻の主な行き先
ここでは、家出した妻の主な行き先を解説します。
短期間の家出の場合
短期間の家出の場合、行き先は以下の通りです。
ファミレス・居酒屋
少し時間を潰して帰る程度であれば、ファミレス・居酒屋・ファーストフード店などにいる可能性があります。ファミレスであればドリンクバーだけで長居できますし、女友達などを呼んでお茶を飲むこともできるでしょう。
詰め寄って口論になったり、むりやり連れ帰ろうとすると、警察沙汰になるうえにDVを疑われて不利になります。
友人の家
友人の家に一時的に身を寄せていることもあります。友人宅であれば日頃の不満や怒りなどを吐き出すこともでき、ストレスも発散できるでしょう。
ネットカフェ
金銭的な負担を抑えるために、ネットカフェで寝泊まりしている可能性もあります。
ホテルより安いため長期間宿泊することもあり得ますが、ホテルほど快適に過ごせるわけではないので、居心地の悪さに負けて比較的短期で帰ってくることもあるでしょう。
温泉・健康ランド
温泉や健康ランドなども一時的な家出先としてあり得るでしょう。
温泉や健康ランドは、日頃の家事・育児の疲れを癒すのに最適な場所です。疲れをとってリフレッシュしたら、帰ってくる可能性があります。
ビジネスホテル
出費はかさみますが、ネットカフェなどよりはゆっくりできるのがビジネスホテルです。お風呂やアメニティもあり、食事が充実しているところもあります。ゆっくりくつろげるので、気分転換にも最適でしょう。
しかし、何日も宿泊するにはお金がかかりますので、長期間家出するのは難しいでしょう。ビジネスホテルを選ぶ理由は、「実家にいると思って安心してほしくない」といった気持ちがあるからかもしれません。
長期間の家出の場合
長期間の家出の場合、行き先は以下の通りです。
実家
「親に心配をかけたくない」「実家にいると知って安心してほしくない」といった心理から避ける場合もありますが、一番手軽で生活費などもかからず、気兼ねしなくていい場所が実家です。
『SUUMOジャーナル』の調査でも、アンケートを行った女性397名のうち16.9%が、「一時的に実家に帰ったことがある」と回答しています。
■パートナーとの喧嘩を理由に、一時的に「家出・別居」をした経験はありますか?(複数回答)
1位 「一時的に自分が「実家」に帰ったことがある」(16.9%)
2位 「その他「自宅ではない場所」に、一時的に身を寄せたことがある」(8.8%)
3位 「一時的に自分が「友人宅」に身を寄せたことがある」(5.5%)
4位 「自分は現在の家に住み続け、パートナーに一時的に出て行ってもらったことがある」(4.8%)
5位 「一時的に自分が「ホテル」などに身を寄せたことがある」(4.0%)
(上位5位までを掲載)【引用】
「実家に帰らせていただいた妻」は、実家で何をしているのか?|SUUMOジャーナル元警察官 鷹橋夫のDVや浪費グセなどが家出の原因であれば、実家にいても親がかくまうでしょう。探偵に調査を依頼する、弁護士を代理人として交渉するなどの方法が有効です。
浮気相手の家
あまり考えたくないかもしれませんが、もし浮気相手・不倫相手がいる場合は、相手の家やラブホテルに宿泊していることもあるでしょう。
このようなケースでは、そのまま駆け落ちしてしまう可能性もあります。浮気相手の素性をよく知らない場合は、探偵に調査を依頼することでスムーズに居所を掴めるでしょう。
突き飛ばしたり、胸ぐらをつかんだりしただけでも暴行事件として被害届を出されてしまうリスクがあります。
新しい家
「妻の行き先が新しい家」という場合は、家出というより別居と言えるかもしれません。元々住んでいた家に荷物を残さず、新しい家に引っ越すという形です。
ここまで来てしまった場合には、解決にもかなりの時間がかかり、離婚に至る可能性もゼロではありません。
探偵に依頼して居場所を特定しても、単身で踏み込むようなアクションは控えましょう。
妻が家出した理由
既婚女性向けメディアの『ママテナ』が既婚女性259名を対象に行ったアンケートによると、7割近くの女性が「家を出たい」と考えていることが分かりました。
さらに、家出期間に関する同調査によると、「家出した妻の半数以上が1週間以内に帰宅している」という結果で、失踪ではなくあくまでも短期間のクールダウンとしてプチ家出をしているようです。
しかし、なかには半年以上も家に帰らなかった妻もおり、家出の原因によって深刻度も異なり、家出期間にも大きな差が生じることが分かっています。
ここでは、妻が家出した理由と心理について解説します。
【参考】
衝撃!家出の衝動に駆られている妻7割|ママ向け情報が豊富!育児のヒントがあるママテナ
夫が家事・育児に非協力的だから
妻が家出した理由としてよくあるケースが、「夫が家事・育児に非協力的だから」というものです。先に紹介した『ママテナ』の調査でも、『家出に至ったケンカの原因ランキング』で1位でした。
まだまだ「家事・育児は女性の仕事」と考えている男性も多いのではないでしょうか。あるいは、「自分は子育てなどに協力している」と思っていても、ただの思い込みに過ぎず、妻側からすると「足りない」ということもあるかもしれません。
「何をそれくらいで…」と考えるのは危険です。家事・育児に非協力的だからといって離婚にまでは至らなかったとしても、長い結婚生活で「うちの主人には頼れない」「旦那はどうでもいい存在」と冷たくあしらわれ、夫婦間の関係性が悪化して、家庭内に居場所がなくなることもあるでしょう。
仕事と家事・育児どちらが大変かではなく、夫婦がお互いにフォローし合う姿勢が大切です。
夫とケンカをしたから
突発的な家出であれば、夫婦喧嘩が原因というケースもあるでしょう。
ケンカといっても、些細なことがきっかけとなって起こるものばかりではありません。経済的価値観の相違やセックスレスなど、夫婦生活のなかで日頃溜め込んだ鬱憤が一気に爆発して、家出に至っていることもあります。
妻が普段どんなことでストレスを抱えているのか、視野を広げて根本を見極めなければ衝突は回避できないでしょう。のちのち大きな溝を作って最悪の結果に至る可能性もあります。
夫の家族と離れたいから
あなたの両親と同居していたり、両親が近くに住んでいて頻繁に遊びに来たりしているケースでは、「夫の家族と離れたいから」という事情もあるでしょう。
妻の言動や態度などでは一見問題なさそうに見えても、実はストレスを抱えている可能性があります。また、味方として信頼していた夫がフォローしてくれなかったりすることがあれば、ますます嫌気が差してすれ違いが生じてしまうでしょう。
夫の浮気に気づいたから|浮気をしているから
「夫の浮気に気づいたから家出をする」というケースもあります。
このようなケースでは、本当に離婚を決意して家出している場合と、夫に心配してほしい・浮気をやめてほしいという想いから家出している場合があるでしょう。後者であれば、まだ関係修復できる可能性はあります。
暴力を振るわれたから|モラハラをされるから
夫の暴力が原因で、身の危険を感じて家を出ることもあるでしょう。同様に、夫からモラハラを受けている場合も、現状に耐えかねて家出してしまうこともあります。
暴力の場合、妻が弁護士などを通じて裁判所に保護命令の申し立てを行っていることもあるでしょう。保護命令に違反すれば逮捕される可能性がありますので、この場合は不用意に近づくことはできません。いずれにしても、夫婦仲の関係修復は難しいでしょう。
まずはカウンセリングなどに通い、自身の暴力やモラハラなどを自覚して、改善することが不可欠です。
居場所を突き止めても弁護士に依頼して安全に交渉を進めましょう。
気分転換をしたかったから
人生の不安や現実的な問題などから離れて、気分転換をしたくて家出をすることもあるでしょう。このようなケースでは、妻が日常生活においてさまざまなストレスを抱えている状態にあります。
夫としては、妻が落ち着くまでそっとしておいたり、妻が帰宅したら家事・育児を分担したりするなどの配慮が大切です。
夫と別居して離婚したいから
別居して離婚したいから家出をしている場合、関係修復は困難でしょう。この場合は、すでに離婚の準備が済んでいる可能性もあります。
家出をして帰ってこない妻と離婚する方法・離婚しない方法
ここでは、家出をして帰ってこない妻と離婚する方法や、離婚しない方法を解説します。
家出をして帰ってこない妻と離婚する方法
妻がすでに離婚届を記入していた場合、離婚に手間はかかりません。そうでない場合は少し手間がかかりますが、あなたの住所地を管轄とする家庭裁判所に「離婚訴訟の申し立て」を行うことで、離婚できる可能性があります。
離婚訴訟の申し立ては、1万3,000円の手数料を支払って、必要書類を記入・提出するだけで可能です。「妻が行方不明なので離婚の話し合いができない」という旨を裁判官に訴える必要があります。
離婚訴訟については、相談窓口などを活用して、離婚問題の解決実績がある弁護士に相談するのがよいでしょう。関連記事もあわせてご覧ください。
【関連記事】
失踪して行方不明の配偶者とは離婚できる|離婚できる条件と方法まとめ
【関連リンク】
離婚|裁判所
離婚等の訴訟(人事訴訟)を提起予定の方へ|仙台家庭裁判所
妻が勝手に離婚しないようにする方法
家出している妻と離婚せずに話し合う気持ちがある場合は、妻が勝手に離婚届を提出しないように「離婚届不受理申出」を役場に提出しておきましょう。
離婚届不受理申出
【引用】
不受理申出|札幌市
離婚届不受理申出書が提出されていれば、あなたが取り下げない限り、妻が離婚届を提出しても受理されることはありません。
離婚届不受理申出書を届け出るには、役場で身分証などを提出する必要がありますが、詳しくは役場のホームページで確認するか、直接聞いてみましょう。
妻とやり直したい方向け|夫として必ずすべきこと
妻と仲直りして夫婦円満な生活を取り戻したい方は、以下の対処法を実践しましょう。
妻が家出する心理
妻が家出する心理としては、さまざまなものがあります。
たとえば、「家事・育児に非協力的」という積もりに積もった不満があり、夫のささいな発言が引き金となって我慢の限界を迎えてしまうことも珍しくありません。夫としては、何の兆候やサインも感じないまま、突然家出されてしまうこともあるでしょう。
女性の特徴として、自分が考えていることや困っていることを、相手が察して動いてくれることが思いやりだと考える人が多いという傾向があります。個々の性格によっては、言葉で本音を吐き出すことが苦手な方もいるでしょう。
いきなりすべてを把握して、上手く対応することは難しいかもしれませんが、まずは妻のことを真摯に考えているのだと言葉で伝えてみてください。それだけでも愛情表現にはなります。
妻が求めていることで、自分が応えられることについては行動で示しましょう。その繰り返しで、妻が何を欲しているのか理解していくことが大切です。
また、あなた1人だけが努力するような形にならないよう、ときには2人で互いの不満を伝え合うなどのコミュニケーションも必要です。
夫としてすべきこと
夫婦の愛情度を高めるためには、以下の対応が効果的です。
場所が分かっている場合は迎えに行く
家出した妻と連絡が取れたり、妻が落ち着きを取り戻したりした場合は、妻がいる場所まで迎えに行ってあげてください。
迎えに行くことで、「妻を大切に思っている」というメッセージを送ることができますし、妻としても愛情を感じて精神的に満たされたような気持ちになるかもしれません。お互いに険悪な雰囲気がなくなれば、その後冷静に話し合うこともできます。
そのままにすると、警察に関わるたびに「行方不明の届出が出ていますが…」と尋ねられることになります。
自分の至らなかった点を反省して伝える
もし、「あの時の言動は良くなかった」などと後悔したり実感したりしていることがあれば、それを反省して、どこがいけなかったのか、今後どう改善するのか伝えましょう。
そうすることで、あなたが真剣に妻のことを考えていることが伝わります。妻自身もこれまでの対応を反省するキッカケになるかもしれません。
妻が家出しないために夫としてできること
妻が再び家出することがないよう、夫としては以下の対応が大切です。
妻をイラつかせないようにする
当たり前のことかもしれませんが、妻が一度「やめて」と言ったことは繰り返さないように注意しましょう。どんなに小さなことでも、積み重なれば爆発の火種となって大事になりかねません。
また、家事・育児への積極的な協力はもちろん、周囲の整理整頓なども習慣的に行うことが重要です。
ただし、家事・育児に半端な口出しをしてしまうと、「文句があるなら自分でやれば?」と機嫌を損ねてしまう恐れがあります。良かれと思ってアドバイスをしたつもりでも、かえって悪影響を及ぼしかねませんので、まずは妻のやり方に従ってサポートするのが良いでしょう。
妻の機嫌を損ねないように気を付けた方が良いからといって、もちろん何から何まで妻に従う必要はありません。しかし、新婚当初のような距離感覚で心地よい付き合いを長続きさせるためには、双方のアプローチが欠かせません。
夫婦として付き合っていくうえで、「この人と一緒にいて楽しい」という気持ちも大切ですが、「この人と一緒にいても不愉快にはならない」という気持ちを維持させることも同様に大切です。
定期的に妻を息抜きさせる
もしあなたの仕事に休暇がない場合、どのように感じるでしょうか。自由な時間がなく常に束縛された状態で、さまざまなことに余裕を感じられなくなって、些細なことでも腹が立ってしまうかもしれません。共働きであろうと専業主婦であろうと、きっと妻も同じです。
可能な範囲で、妻がゆっくりできる日や、独身時代のように趣味に打ち込んだり、買い物に自由に行けるような休日を定期的に作って息抜きをさせてあげてください。妻が乗り気であれば、一緒にデートする時間を作っても良いかもしれません。
妻に日頃の感謝の気持ちを伝える
子供であろうと大人であろうと、自分がしたことに感謝や労いをもらえれば嬉しいものです。仰々しい言葉でなくてもよいので、何かしてくれたタイミングで「ありがとう」と正直な気持ちを素直に伝えてください。
また、育児はゴールや答えのない迷宮です。妻は、自分がいい母親であるかどうか、自省を繰り返しながら子どもたちと毎日接しています。ときには、普段の会話で「よくやっている」「子供が元気なのは妻のおかげ」などの労いや、頑張りを認めていることを伝えましょう。
「ありがとう」と言われることを相手にしてあげることも大切です。最終的には相手にも喜ばれるように、バランスよく協力して結婚生活を続けていくことができれば長続きするでしょう。
まとめ
妻が家出した際は、すぐに本人や友人などに連絡を取ったり、心あたりのある場所を探したりすることが大切です。時間とともに痕跡は無くなっていきますので、家出に気付いた時点で動きましょう。
家出期間の長さに応じて行き先は異なりますが、いずれにしても自力での捜索が難しそうであれば探偵に調査依頼するのが有効です。探偵に依頼すれば、人探しの知識・ノウハウを活かして迅速に対応してくれますので、手掛かりが少なくても早期発見が望めます。
もし妻が見つかって夫婦関係を修復したい場合は、まずは夫婦で家出の原因について話し合いましょう。今後の対応を改めることで、良好な夫婦関係を築くことができるかもしれません。
警察・探偵に相談して、早急に居場所を見つけだし、夫婦ふたりで解決策を見つけましょう。
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